鳥山明先生と言えば、「ドラゴンボール」や「Dr.スランプ」でその名を世界に知らしめたことで有名ですが、彼のクリエイティブな世界観はこれらの作品だけにとどまりません。
彼の他の作品もまた、独特のユーモラスさと冒険心を持ち合わせており、そのマンガ作家としての多才さと幅広い創造力を示しています。
本記事では、鳥山明先生の作品群の中からいくつかをピックアップし、それぞれの作品の魅力を簡潔に紹介します。
鳥山明先生の全体像をより深く理解するための、新たな視点を提供しましょう。
ドラゴンボール・Dr.スランプ以外の漫画紹介
【COWA!(こわ)】
本作はお化けのパイフーやホセ、人間のマルヤマなどによるコメディ漫画。作者自身はこの作品について、『ドラゴンボール』よりは『Dr.スランプ』に近い感じの作品であると語っている。
また、この作品から作者は漫画制作にパソコンを本格的に導入し始めており、これ以降の作品は、作者自身好きな作業といいながらも、『ドラゴンボール』では時間の関係上最低限しか使われなかったスクリーントーンが多用されることになる。
2014年4月に本作のコミックスが重版された際の新規帯で、鳥山は「すべての作品の中でいちばん大スキなマンガであります」とコメントしている。
COWA!-Wikipedia
ドラゴンボールやクロノトリガーのイメージとは正反対の作品です。
全体的に絵がまるっこくなり、合間合間のギャグセンスが絵柄とマッチして最高です。
鳥山先生の好きで書きたい世界観が伝わってきます。
街でオバケ差別をされているパイフー達を助ける丸山さんのシーン。
このシーンだけで、オバケが人間全員に受け入れられている話ではないこと、丸山さんの人の良さが伝わってきます。
ギャグだけではなくシリアスシーンもあり、最後は笑顔と感動で終わる最高の作品です。
背景までしっかりと書き込まれており、鳥山ワールドが充分に堪能できます。
COWA!
【カジカ】
鳥山明の作品『COWA!』と同様に『ドラゴンボール』終了後、短期集中連載で描かれた作品。鳥山は自分1人のペースでできるので、できるだけ1人で仕事をするようにしているが、疲れるので本作のように12回ぐらいが限界だと語っている。
2014年4月に本作のコミックスが重版された際の新規帯で、鳥山は「『ドラゴンボール』の反動でとても地味な作品ではありますが、ボクはこういうのがスキなのであります」とコメントしている。
作中の台詞によると文明が無くなった世界であり、銃や飛行機は非常に貴重な存在だとされている。そのほか、テレビや自動車も存在している。登場する通貨単位は「ドン」。
カジカ-Wikipedia
短期連載という事もあり、仕方がない部分もあるのはわかりますが、カワ族の絶滅理由があっさりしていたり、飛行機や鉄砲が貴重な理由が特に語られず、イマイチ世界観に入り込めませんでした。
またキャラクターに技にアイテムにドラゴンボールの焼き直しなのもマイナスポイント。
鳥山先生最大の魅力ともいえる画力も、線の丸さやデフォルメ部分が気になりこれもマイナスポイント。
ただコマ割りや構図は非常に優れておりプラスポイントです。
鳥山先生は緩いコメディを描きたいのだけれど、世間はドラゴンボールの様なバトル作品を望んでいてそのギャップがもろに出たような印象の作品。
近年はドラゴンボール映画の脚本やドラゴンボール超の原作をされていますが、この頃すでにストーリー作りのまずさの片鱗が出ていたのかもと思う出来です。
ドラゴンボール超が好きな方は大丈夫。
カジカ
【SAND LAND(サンドランド)】
鳥山明の作品『COWA!』や『カジカ』と同様に『ドラゴンボール』終了後、短期集中連載で描かれた作品であり、鳥山明が老人と戦車を描きたいということから創られた。
構想当初より全一巻の短期集中連載として企画されており、ストーリーも作者にしては珍しく最後まで決められ描かれた。この物語では、他の多くの鳥山明作品と同様に人間以外の知的生命体が多数存在し、主人公のベルゼブブも魔物の少年である。わずか全1巻の短い連載ながら人気を博し、数カ国語で翻訳出版された。
『SAND LAND』(サンドランド)-Wikipedia
鳥山明先生による魅力的なキャラクターデザイン。
非常に丁寧な戦車・背景の書き込み。
天才的ともいえるコマ割りのうまさ。
王子とシーフの掛け合い。
自分が初めて集めた漫画がドラゴンボール。
漫画の原点であり頂点の作品。
その鳥山先生が描いたサンドランド。
鳥山先生の素晴らしさがぎゅっ!!と濃縮して発揮されています。
絵の上手さ的にもこの時が全盛期なのでは。
鳥山明先生の入門書としても最適な作品です。
2023年8月18日には待望のアニメ化!
SAND LAND
【ネコマジン】
ネコのような奇妙な生き物・ネコマジンが活躍するギャグ漫画シリーズ。『週刊少年ジャンプ』および『月刊少年ジャンプ』(共に集英社)にて1999年より2005年にかけて不定期掲載された後、『最強ジャンプ』2014年7月号から再録新連載として掲載された。
『ドラゴンボール』のセルフパロディ的な要素を含む作品でもあり、特に『ネコマジンZ』では孫悟空をはじめとする『ドラゴンボール』のキャラクターが話に関わってくる。『ドラゴンボール超全集』では「本作の舞台は『ドラゴンボール』と同じ時代、同じ地球にある未開の世界だが、時代検証が困難なパラレルワールド」と解説されている。
ネコマジン-Wikipedia
ネコマジンがギャグにバトルに活躍するお話。
可愛いキャラクター。分かりやすいボケ。丁寧で迫力のある絵。
ドラゴンボールワールドと繋がりがあり、ベジータ、魔人ブウ、悟空が出てくる。
鳥山先生の作品の『COWA!』や『SAND LAND』の様な作風です。
サンドランドよりコメディ寄りですが、鳥山先生の持ち味が存分に発揮されています。
『COWA!』『SAND LAND』が好きな方は楽しめると思います。
ネコマジン カラー版
銀河パトロール ジャコ
各話のタイトルに「DB-○○(残りの話数)」の表記がされ、話数に「10+1」という分母がついている。これは同作者の作品『ドラゴンボール』の前日譚であることを示唆しており、最終話では同作の登場人物が何人か登場した。
銀河パトロール ジャコ-Wikipedia
鳥山明先生お得意のゆるいキャラクターにベタな笑い。
ドラゴンボールのファンならすぐに感づいたであろうタイトル表記。
案の定、ドラゴンボールの前日譚として描かれる。
ジャコ自身もドラゴンボール超や劇場版にも登場する。
銀河パトロール ジャコ
【DRAGON BALL外伝 転生したらヤムチャだった件】
その人気から、ヤムチャを主人公としたドラゴン画廊・リーの漫画『DRAGON BALL外伝 転生したらヤムチャだった件』前編、中編、後編が、Webサイト「少年ジャンプ+」に読切作品として公開された。内容は『ドラゴンボール』が大好きな平凡な男子高校生の主人公が事故をきっかけに、悟空が少年の頃のヤムチャに生まれ変わるもので、その後の展開を知っている主人公は、ヤムチャが栽培マンの自爆で死ぬ未来を変えるため奮闘するというifストーリーが描かれる。閲覧数は普通の読切の倍以上と、連載陣と比べても圧倒的であり、公開された週で一番読まれた作品として大きな反響を呼び、総閲覧数700万超えを記録。他のキャラクターに比べて扱いの良くなかったヤムチャだと逆転劇としてギャップが生じて面白そうだと、集英社の編集者が企画を立ち上げ、企画段階で鳥山明に相談して快諾をもらう。
ドラゴンボール外伝 転生したらヤムチャだった件-Wikipedia
遂にドラゴンボールワールドまで転生世界の余波がきた。
転生人物をヤムチャにするという事で期待大。
公式でヤムチャをいじりだすという行為に賛否があったけれど、自分は大好きな作品です。
前編・中編・後編と別れており、それぞれヤムチャのターニングポイントと言われるストーリーを中心に作られている。
後編はヤムチャ編というよりも転生世界の決着編となっており、転生世界の謎が解かれる。
番外編、おまけ編、共に作者のドラゴンボール愛が伝わってくる作品。
登場人物紹介や目次のページも本家ドラゴンボールのテイストです。
絵が当時の鳥山先生。さらに効果音や構図まで鳥山先生です。
話の合間のおまけページも本編を補足していてグッド。
DRAGON BALL外伝 転生したらヤムチャだった件
まとめ
以上、「鳥山明先生のドラゴンボール・Dr.スランプ以外の漫画紹介」でした。
普遍的な名作「ドラゴンボール」「Dr.スランプ」。
長期連載作品とは違って一作品ごとにテーマが有りドラマ性も高い。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が【鳥山明先生のドラゴンボール・Dr.スランプ以外の漫画】に興味を持っていただくきっかけになれば幸いです。
それではまた次の記事でお会いしましょう。
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