戸田誠二 漫画【WOMAN(ウーマン)】感想

日常
出典:戸田誠二 WOMAN 表紙

こんばんは。おじさん編集長です。

今日ご紹介する漫画は【WOMAN(ウーマン)】

全1巻 作者:戸田誠二

ジャンル:日常 ファンタジー 人生 女性

『Hiミステリー』『まんが たかの宗美コレクション』『Nextcomicファースト』で2004年から2009年に掲載されていました。

書き下ろし作品【向かい合う】を加えた新装版が、2018年の9月に宙出版から発行されています。

-WOMAN(ウーマン)の大体-

【向かい合う】

駆け出しのイラストレーターの女性のお話。

暗い絵を描くが暗い絵を描いている時に充実感がある。

祖母も絵を描いていて明るい絵が得意。

祖母が絵を描き始めたきっかけが親友を亡くした時。

原爆をモチーフにしている画家の友達に勧められたからだ。

祖母の明るい絵と比べると、自分の絵がつまらなく見えて気分が落ち込む。

女性は出版社でシリアスな作風の小説家の挿絵のコンペがある事を知らされる。

自分の絵のテーマと小説の作風がマッチしている。

これで自分の絵が試される。そう思った。

そんな中祖母の画家の友達が亡くなる。

次に祖母が描き始めた絵は、連作で描く原爆の絵だった。

原爆の悲惨さを訴え続けた友達の代わりに描こうと思ったのかもしれない。

祖母に戦時中の話を聞いて、女性は初めて絵描きとして親近感を覚えた。

連作の最後に差し掛かった時、祖母の筆が止まる。

『もうつらくて描けん』

女性は祖母でも立ち向かえないことがあると知る。

小説の挿絵は女性に決まった。

女性は絵が描けなくなるほどつらい想いをまだ知らない。

絵が描けなくなった祖母の事を考えながら、女性は絵を描き続ける。

【Life】

街に暮らす猫と人々のお話。

同作者の【美咲ヶ丘ite(アイト)】っぽい世界観。

【1900】

父親の失業をきっかけに1900年ごろの暮らしを家族総出で3か月間する事になったお話。

1900年ごろってどんな暮らしだろう?ググってみた。

てゆーか1900年の変換に明治33年が出てくる。すげぇぇぇぇ。

意外にもエレベーター付きのビルや公衆電話ができた年代らしい。近代化しとる・・・

電気・ガス・水道はもちろん無い。

水は井戸から汲む。食事はまきで火を作る。洗濯はタライと板。明かりは石油ランプ。

生きていける気がしない・・・

田舎のばあちゃんちに昔泊まりに行ったときは、若干生活が古くなる経験をしたけれどもそれより圧倒的に過酷だ。

物語内でもそうだけれど、この時代の生き方は家族全員で生活している感がスゴイ。

父は仕事。母は家事。姉も嫁入り前の家事。弟は学校。2割ほどは学校には行けなかったみたいだけれども。

なんてゆーか生きるのに家族全員が協力していく感じ。

今の時代よりもある意味幸せかもしれない。

令和元年は、家事が進化した分時間の節約がすごくできるようになった分、仕事に時間を奪われている気がする。

そもそも家事が進化したのは余暇を増やすためであって仕事を増やすためではない気がするのだが・・・

早くAIに仕事を奪ってもらいたい。

余暇が欲しいぜ。

【猫】

彼氏と猫と暮らしている女性のお話。

おじさん編集長も昔猫を飼っていたのだけれど、猫は本当に可愛い。

けっこう甘えてくるタイプの子で冬はよく一緒の布団で寝た。

明け方気が付くとこたつの中で寝ていて、ヒーターを付けると真っ先にヒーターの前を占拠していたのが思い出。

猫は個人主義のようでそうではない一面がある。

物語の女性の意見と真逆ですが。

出典:戸田誠二 WOMAN

【ミーム】

売れない少女漫画家が、自分のファンの女子小学生としばらく同居するお話。

仕事に懸けてきた女性と早くに子供を産み育てた女性の対比。

どっちも出来る人もいるけれどどちらか片方だけでも充分すごいと思う。

【見知らぬ女】

あまり良くない家庭環境で育った女性のお話。

ちょっとファンタジー色が強くて合わなかった。

【片づけろ】

目に見える部屋の汚さとPC内のエロ動画の容量。

男と女の目につくところは違うというお話。

個人的には部屋の汚さとPC内の容量は別の件だと思うのだが。

まぁ共用のPCでエロ動画コレクションは駄目か。

【サッフォーの末裔】

祖父や両親に受け入れられなかった女性小説家と同性愛者の女性のお話。

同性愛のカップルって出会いはどうなっているんだろう?

まず相手を好きになったら自分が同性愛者というのを伝えて、なおかつ相手も同性愛者でさらに自分の事を好きになってもらわないといけない。

世間体も含めてかなりハードルが高い気がする。

現代は昔と比べて環境は変わっているはずだけれどまだまだ偏見や誤解が多いと思う。

人は誰でも幸せになる権利がある。どうか自分を偽らないで、世間に負けないで生きてほしい。

【帰る】

東京に上京した女性が帰省するお話。

両親はいつまでも変わらないと思っているけれど実はそうではない。

たまに帰省すると両親の老け具合にビビる。

おじさん編集長は実家がバスで20分の距離なのだけれど、滅多なことでは帰省しなくなっている。

もっとマメに帰省しないといかんなぁ。

近いし理由もないと帰省しないんだよな。

たまには帰省しよう。そう思った。

-おじさん編集長〆の一言-

『女性』と『人生』をテーマに各キャラの人生を描いた短編集。

猫もけっこう登場します。

生きることに悩んでいる人、ちょっと疲れた人、そんな人にぜひ読んでもらいたい一冊です。

ぜひご一読ください。

戸田誠二先生のその他の作品感想まとめはコチラ。

【まとめ記事】戸田誠二の漫画その1

【まとめ記事】戸田誠二の漫画その2

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