戸田誠二 漫画【美咲ヶ丘ite(アイト)】感想

日常
出典:戸田誠二 美咲ヶ丘ite 表紙

こんばんは。おじさん編集長です。

今日ご紹介する漫画は【美咲ヶ丘ite(アイト)】

全2巻 作者:戸田誠二

ジャンル:日常 人生 街

『月刊IKKI』で2006年から2009年まで掲載されていました。

2008年2月と2010年1月に小学館から発行されています。

-美咲ヶ丘ite(アイト)の大体-

美咲ヶ丘に住む人々にスポットを当てたお話。

【ボクシング・ママ】

仕事が順調。奥さんが優しく子供も元気。不倫もする。そんな男性のお話。

奥さんには仕事もプライベートも詮索されない。

しかし奥さんには家事をしっかりやることを望む。

うむ。中々のクズヤローです。

最後のオチはすっきりする。

【オムライスはいらない】

少年時代の男の付き合いにも色々あるというお話。

普段のコミュニケーションでお菓子を分けてもらえる男の子と、高級お菓子をばらまいているのに友達ができない男の子の対比がすごい。

友達の作り方が致命的に下手なのは、親の背中を見て育ったからじゃあないのかと思った。

子供の友達への接し方が過剰で異常でかなり恐怖。

自分の親にも言えないヤバさ。

【マイライフ・ウィズ・ア・ドッグ】

駄目な女性と駄目な男性と犬のお話。

男性の行動が怖すぎる。最初は人当たりが良く近づいてきて、別れが来ると残虐な行動に出る。

自分の面倒も見れない人間が動物を育ててはいけないと思う。

命を軽く見すぎ。

犬は飼い主を選べない。犬を引き取った以上最期まで責任を持て。

最後は前向きになって良かった。

【スター!】

歌手を夢見る女の子のお話。

子供のころからの夢を叶えられる人間はどれくらい居るのだろうか?

幼稚園、小学生、中学生、高校生、大学生、社会人。

年齢を重ねるにつれて、できる事、できない事、やれる事、やれない事が徐々にはっきりしてくる。

夢が叶うかは誰にもわからない。それでも自分が納得できるとこまでやるのが大切だと思う。

【人生ゲーム】

自分の大好きでやりたい事とプロポーズをした女性の間で揺れる男性のお話。

将来の安定した生活の為に大好きだったゲーム作りを大学生でやめた。

プロポーズも上手くいき結婚資金を貯めようとする中、学生時代の友人からもう一度ゲームを作ろうと誘われる。

結婚前の最後のわがままとして、結婚準備を最優先にするからゲーム作りに参加せてほしいと彼女にお願いする。

自分の想定以上にゲーム作りに熱中してしまう。

そして彼女との関係も徐々に悪化してきて・・・

自分の大好きでやりたい事と結婚相手の女性。

割り切ったつもりでも大好きだった事はそう簡単には忘れられない。

相手にも納得してもらえるようにコミュニケーションをとるのが大事だと思う。

最終的に男性が下した決断に涙。

【臆病者】

結婚しない。子供も欲しくない。そんな女性のお話。

皆が普通にしている出来事が怖い。自分には出来ない。

この女性の場合はそれが結婚と出産。

そんな女性へのアドバイスが非常に心に残った。

男性『みんな少しは思ってることです。でも思いきってやっているんです。』

女性『別に結婚しなくてもいい。子供も産まなくていい。どんな生き方でもいい。でも少しでも心から笑えるように・・・』

この短編集の中で一番心に響いたお話。

結婚して子供産んで育てて・・・

周りに沢山いるけれどとても自分には出来る気がしない。

世の中の子育てをしている方を心から尊敬します。

出典:戸田誠二 美咲ヶ丘ite

ここから第2巻です。

【ラブ・ストーリー】

頭がよく映画好きで周りを見下して初めて女の子と付き合った陰キャ大学生のお話。

常に独りよがりで全く共感できないキャラだった。

途中ガチのストーカーになったのは笑った。

サークルの先輩が良い人すぎる。

【マイ・ルーム】

自分だけのものが欲しかった主婦のお話。

年中、旦那や子供の世話に家事。

趣味も持たず文句を言わずにずっと生活をしてきたけれど、その生活を変えたくてパート先の女性の紹介で折半でアパートを借りることにした主婦。

ある程度収入があれば家とは別に秘密基地感覚でとても楽しそう。

家族との時間と一人の時間。うまく使い分けられない人にはこういう方法もありだと思う。

ただ旦那の立場だったら中々理解に苦しむとは思う。

そうなる前に普段からコミュニケーション取りましょう。

あー、家とは違う秘密基地欲しい。

【逆転サヨナラ】

プロ野球選手を目指していたけれど、肘をケガしてプロ野球選手になれなかった少年のお話。

大好きな事が出来なくなる辛さ。

幸いそういう経験が無いので気持ちはいまいちわからない。

ただ世の中には好きな事ややりたい事だけをして生きている人は少ないと思う。

折り合いをつけてやらなければいけない事の中に、楽しみややりがいを見つける事が大事。

最後は珍しくご都合主義で終わる。

【ブランド】

希望の部署に配属されなかったけれど、新しい部署でめっちゃ頑張る新入社員男性のお話。

歴史のある企業であればあるほど、生き残るために新しいことをやらなければいけない。

だけれど現場の人間は仕事が増えるだけで面倒くさい。

そこに放り込まれた新入社員の辛さ。

当たり前の事だけれど、世の中にある製品は誰かが企画をして製品化したもの。

誰が作ったかなんて知らないまま日々を過ごしていくけれど、企画製品化する人間にとっては一大事。

モノやコト。自分が生きた証が残せるって素敵な事だ。

【逃げ出したい】

男性ミュージシャンと付き合う女性のお話。

使えない後輩ができた仕事の悩み。

恋人の男性ミュージシャンやその恋人の女性バンドメンバーに嫉妬する気持ち。

夢に向かって真っ直ぐ生きてきた彼に対して、生き方を悩み自信をもって堂々と彼の隣に居たい。

そんな中、会社の上司から音楽クラブに誘われる。

仕事に音楽クラブに、誰に対しても何に対しても一生懸命に過ごす。

毎日を一生懸命生きる。中々できる事じゃあないと思う。

彼氏が良いヤツすぎる。ちょっと菅田将暉クンっぽい。

【テーマソング】

父の背中を見て育った女性のお話。

人はどれだけ生きたかよりもどう生きたかの方が大事。

そう思った。

この女性の背中を見てまた別の誰かが何かを感じ取る。

人間社会はこういう風にグルグル回っている。

自分は人に誇れる人生を送っていけるだろうか。

-おじさん編集長〆の一言-

『人生』をテーマに各キャラの人生を描いた短編集。

日常の世界が舞台なので感情移入がしやすいです。

おまけ漫画で各話のその後が描かれていました。

生きることに悩んでいる人、ちょっと疲れた人、そんな人にぜひ読んでもらいたい一冊です。

ぜひご一読ください。

戸田誠二先生のその他の作品感想まとめはコチラ。

【まとめ記事】戸田誠二の漫画その1

【まとめ記事】戸田誠二の漫画その2

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