戸田誠二 漫画【スキエンティア】感想

SF
出典:戸田誠二 スキエンティア 表紙

こんばんは。おじさん編集長です。

今日ご紹介する漫画は【スキエンティア】

全1巻 作者:戸田誠二

ジャンル:SF オムニバス ヒューマンドラマ

『週刊ビッグコミックスピリッツ』と『月刊スピリッツ』で2008年から2010年まで連載されていました。

-スキエンティアの大体-

『知識』『科学の女神』を意味するスキエンティア。

スキエンティアが掲げられた高層タワーの見える街で、魔法の科学にすがる人々を描いた、オムニバス形式のヒューマンドラマ。

第1話 ボディレンタル

体の不自由なおばあちゃんが、もう一回だけ生身の手足で働きたくて、若い女の子の身体を借りるお話。

このおばあちゃんやジャイロのように、人生の最後まで自分が納得して生きたいと思った。

第2話 媚薬

人をがむしゃらに好きになってみたい男性のお話。

人を好きになる気持ちってこんなんだっけ?と思った。

やばい。心が枯れている。

第3話 クローン

交通事故で夫と娘を亡くした女性のお話。

自分の生きがいというエゴの為に娘のクローンを産む。

人生には何か一つ折れない芯がある事が大事だと思った。泣けます。

第4話 抗鬱機

親の期待に耐えられず鬱になってしまった男性のお話。

人に認められたいという思いが強すぎて、自分の事を大事にできなくなっているのが鬱状態を表していて悲しい。

人は親の為に生きているのではなく、自分の為に生きているということを再認識した。

第5話 ドラッグ

家庭環境が複雑な女子高生のお話。

第6話 ロボット

人生の最期まであと数年の男性のお話。

パートナーの介護ロボットと一緒に、自分の人生の軌跡を確認する情景が泣けます。

人生に全力を尽くしてきたか自分で問うシーンが心に響きます。

自分の人生なので他人にとやかく言われる筋合いはないし、ほどほどで生きると決めたのならそれで良い。

だけれど人生の最期が徐々に近づいてきたときに後悔のないように生きていきたいですね。

第7話 覚醒機

芽の出ない2人の男性ミュージシャンのお話。

覚醒機を使用すれば、確実にヒットする詩やメロディが書ける。

その代わり覚醒機の使用者の寿命は残り7,8年。

文字通り音楽に全てを懸け、命を失ってもいいと思っている男。

両親や彼女を大事にしつつ、音楽で成功したいと思っている男。

二人の対比が面白い。

人の生き方にどっちが正しいとかもないと思うし、自分自身が納得した上でその道を選んでいるならそれで良いと思う。

出典:戸田誠二 スキエンティア

-おじさん編集長〆の一言-

話の筋に人間ならではの悩みがある。

身体が不自由。

人を好きになれない。

最愛の家族を亡くした。

家庭環境の悪さ。

病気。

才能。

これらの悩みを科学の力で何とかしようともがくのだけれど、最終的には自分自身の心の在り方次第だと思った。

あくまでも科学は心を助けるための補助であって、立ち直るのは自分の力。

とはいえ人生には無限にも思える選択肢があり、どれを選択してもそれなりに後悔があるとは思う。

後悔をしないためには、自分自身が納得できるかどうかだと思う。

全7話でそれぞれの人生を体験できる素晴らしい作品です。

ぜひご一読ください。

戸田誠二先生のその他の作品感想まとめはコチラ。

【まとめ記事】戸田誠二の漫画その1

【まとめ記事】戸田誠二の漫画その2

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