こんばんは。おじさん編集長です。
今日ご紹介する漫画は【女郎ぐも 日本ふしぎ草子】
全1巻 作者:戸田誠二
ジャンル:ファンタジー 童話 昔話
『まんがグリム童話』で2011年から2014年まで掲載されていました。
-女郎ぐも 日本ふしぎ草子の大体-
【地獄の鬼】
家族を亡くして盗賊になった母。母の罪を地獄で代わりに受ける娘。悲しいお話。
家族を失ったのはとても悲しい事だけれど、それが人を傷つけていい理由にはならない。
【さるかに合戦】
家庭環境に恵まれず荒れた少女のお話。
人は環境で変わるという事が良くわかる。
最期は(結果的に)裏切られ絶望のまま殺される。
残された人は同じ事が起きないように少しでも環境を良くするしかない。
【女郎ぐも】
男はいつの時代でも美しい女性に弱いんだなと思った。
外国の昔話でもあるように万国共通っぽい。
ハニートラップって人類最古の罠じゃあないのか?
憎しみは憎しみを生み繰り返す。
人を恨むのはやめよう。
【幽霊の酒盛り】
コメディイライクなお話。こういう話もないと暗くなっちゃう。
【安珍と清姫】
ナナナナー。ナナナナー。安珍ヤリ珍。
やっぱり外見が良いってのは凄まじい才能だと思う。
【おとみーさん】
流行り病で差別と迫害を受けた女性のお話。
昔は今よりも病気の知識がなかったために起きた悲劇。
人は知らないものに恐れを抱く。
仕方がないけれどとても悲しい。
最後は幸せになったみたいで良かった。
【ふたつの島】
人より賢いけれど人付き合いが苦手な女性のお話。
土地や金を持ってるとわずらわしいとの事だが、そんな経験は一生しないで終わりそうだ。
父ちゃんのアドバイスがとても良い。
【シノの枕】
家庭の事情で奉公人として働く二人の少女のお話。
奉公の最中に山奥で迷った二人は、山小屋でババアに一晩泊めてもらう。
そのババアから南天の木で枕を作って眠ると何でも願いが叶うという話を聞く。
一晩過ごし目が覚めると、ババアと小屋が無くなり目の前には南天の木。
枕を作ろうとナタを持とうとするがナタがなくなっている。
仕方なく次に来る時に斧やナタを用意する。
しかし斧やナタを持っているときには南天の木は見つけられず、手ぶらの時には南天の木があらわれる。
どうしても願いを叶えたい一人の少女は、口で木を削ろうとする。
しかし力尽き・・・
人の想いにつけこんだ恐ろしいババア。
少女が可哀そうすぎる。
【豆ころころ】
両親がクズ過ぎて胸糞悪いお話。
最後ちょっとハッピーエンドになっているのが納得いかない。
両親は成敗されるべき。
【幽霊飴】
亡くなった母親が子供の為に毎晩飴を買いに来るお話。
ぬ~べ~でも同じ話があった。
母親の愛情の深さってスゴイ。
【火ともし山】
恋人のいる男が出稼ぎの為に街に行くが、街の遊びにおぼれて恋人をないがしろにするお話。
道を踏み外しそうになったけれど、お店の女の子の助言で目を覚ます。
本気の相手には本気で答えないといけないよね。
出典:戸田誠二 女郎ぐも 日本ふしぎ草子
【狐】
恩を恩で返す化け狐のお話。
特に悪さをするのでなければ化け狐も良いと思う。
化ける能力という、人にはできない能力を活かして幸せに生きてほしい。
-おじさん編集長〆の一言-
昔話の宿命か。美人は幸せに。そうでないものは不幸に。身も蓋もない。
全体的に不幸な話だけれど、それを受け止め前向きに生きようとするお話が多かった。
戸田先生のアレンジが加わった日本昔話。
ぜひご一読ください。
戸田誠二先生のその他の作品感想まとめはコチラ。
コメント