丹羽啓介 漫画【キャットルーキー】第二部・四方二三矢編 レビュー

スポーツ
出典:丹羽啓介 キャットルーキー2巻

こんばんは。おじさん編集長です。

今日ご紹介する漫画は【キャットルーキー】第二部・四方二三矢編

※以下ネタバレが有るのでご注意下さい。

-キャットルーキーって何?-

-作品情報-

作品名キャットルーキー
作者丹羽啓介
巻数全26巻
ジャンルスポーツ 野球 プロ野球 パ・リーグ
掲載誌少年サンデー超(スーパー)
連載期間1993年5月増刊号から2003年3月増刊号
アニメ
ドラマ
映画

全26巻のうち2巻から16巻が第二部・四方二三矢編 風の中のしっぽ(TALE IN THE WIND)です。

※以下ネタバレが有るのでご注意下さい。

-【キャットルーキー】第二部・四方二三矢編 あらすじ-

第一部終了直後のシーズンオフ、トム・キャッツ二軍秋季キャンプを訪れる小柄な青年の姿があった。その青年・四方二三矢は二軍監督の水原に自らの並外れた集中力をアピールする。リハビリのためにキャンプに参加していた雄根がテスト相手を買って出た。雄根の剛速球を四方は鋭いスイングと共にライトポール際に叩き込む。しかし、ファウルと判定された上に、この一振りによって筋肉を傷めた四方はあえなく三振してしまう。

敗れて納得の表情を見せる四方だったが雄根は入団を薦め、水原も同意する。やがて四方はその集中力を武器に大活躍することになる……。

Wikipediaより引用

-【キャットルーキー】第二部・四方二三矢編 主な登場人物-

四方 二三矢(しっぽう ふみや)

主人公。大和トム・キャッツ所属。二塁手。右投右打。背番号4。

京都朱雀院高校出身。ドラフト7位。テスト入団性。

チャンスにめっぽう強い。足も速い。肩は弱い。守備も上手い。

背が低い。寝ぼけ眼と尻尾の様な長い髪が特徴。

平安時代から続く陰陽師・安倍晴明の子孫。

驚異的な集中力の持ち主。

雄根小太郎に憧れてトムキャッツに入団できるように売り込みに来た。

出典:丹羽啓介 キャットルーキー2巻

三崎 辰子(みさき たつこ)

第二部のヒロイン。ガセネタ、ヤラセ、なんでもありの帝京スポーツの新米記者。

ハチが嫌い。

本人にその気はないがファルコンズの秘密諜報部員でもある。

格闘オタクで蟷螂拳の使い手。海道を戦闘不能にした。

水原 駿祐(みずはら しゅんすけ)

大和トム・キャッツ二軍監督。後に一軍監督になる。

選手の力を見抜く目に定評がある。

悪魔の頭脳の持ち主。四手五手先を読んで戦略を立てる。

加縫 勇治(かぬい ゆうじ)

大和トム・キャッツ所属。遊撃手。右投右打。背番号25。

鹿児島烈華高校出身。ドラフト3位。

非常にパワーが強くストレート打ちに関しては四方をも凌ぐ。

強肩で守備範囲も広いが、背が高いため腰から下の打球でエラーが多い。

また暴投も多くエラーマンと評される。

酒希 洋(さかき ひろし)

大和トム・キャッツ所属。投手。左投。背番号17。

横浜ベイスクール出身。ドラフト1位。ただし抽選で外した海道の代わりのハズレ1位。

速球、変化球共に能力が高いが、精神的に脆いという弱点がある。

味方のエラーやヤジに弱かったが、徐々に成長して第三部ではトムキャッツの左のエースと呼ばれる。

海道 陸(かいどう りく)

南部ペガサス所属。投手。左投左打。背番号200。

帝都学園出身。ドラフト1位。通称ゴーマンルーキー。同じ速球投手の雄根をライバル視している。

ルーキー初登板にしてノーヒットノーランを達成しかけるが、四方のホームランによってただの敗戦投手となる。

この敗戦が原因でしばらくの間二軍でくすぶっていた。

丈月(じょうづき)

マリン・シャークス所属。捕手。右投右打。背番号45。

ルーキー相手にあからさまな内角攻めをする。ハゲ。

ゲッツー崩しで四方の足を負傷させ、加縫の怒りを買い殴られた。

九條 静山(くじょう せいざん)

日本で3本の指に入る易者。道魔法師。九條 数真の祖父。

九條 数真(くじょう かずま)

ダイオーフェニックス所属。投手。右投。スリークォーター投法。背番号9。

アメリカのバークレー高校出身。ドラフト7位。テスト入団性。ハンサム。

驚異的な洞察力の持ち主。球界トップクラスの変化球の使い手。コントロールも抜群。

ストレートの握りでも緩いカーブかスプリットに変化させられる。

超フライ投法。サイドスローからの対角線投法。

ナックル。SFF。ノーサイン投法と様々な策で四方を苦しめる。

平安時代から続く陰陽師・芦屋道満の子孫。

出典:丹羽啓介 キャットルーキー

飯田 愛子(いいだ あいこ)

酒希の彼女。元・横浜ベイスクールのマネージャー。

加縫の顔を見ただけで泣き出してしまうほど、恐がりで泣き虫。

沢井 啓次(さわい けいじ)

日製ファルコンズ監督。

様々な奇策でトムキャッツを苦しめた。

船山 勉(ふなやま つとむ)

日製ファルコンズ所属。投手。左投。背番号71。

3年間バッティング投手を務めてきた。肩は弱いがコントロールだけは天下一品。

スローカーブをストライクゾーンにピンポイントで投げられる為、四方抹殺計画の要として抜擢された。

シーズン終盤には独学でスロードロップを身に着けた。

柳 晃(やなぎ あきら)

神戸フォックス監督。隠し球等で四方を悶絶させた。

鈴鹿 一流(スズカ イチロー)

神戸フォックス所属。外野手。右投左打。背番号51。

シーズン中打率が4割に達した天才打者。シーズン最多安打記録も塗り替えた。

伊部 一揮(いぶ いつき)

マリン・シャークス所属。投手。右投右打。背番号18。

球界トップクラスの剛速球投手。雄根をライバル視している。

フルト・フランク

マリン・シャークス所属。右翼手。右投右打。背番号21。

元メジャーリーガー。独特のバッティングフォーム。

小日向 悟(こひゅうが さとる)

南部ペガサス所属。捕手。右投右打。背番号02。関西弁。

四方と同じくらい小柄だが、選手の短所や長所を見抜く鋭い観察眼を武器とする。

ささやき作戦やリードセンスも抜群。

スランプに落ちていた海道を復活させた。

トムキャッツ専門の捕手として起用される。

ミッシェル

ダイオーフェニックス所属。一塁手。右投右打。背番号39。

元メジャーリーガー。すさまじい怪力の持ち主。

加縫の天敵。シーズン途中で解雇される。

島木 譲市(しまき じょういち)

南都スポーツの記者。野球賭博をやっている。

神童に賭博を持ちかけたが断られた。

遠山 金五郎(とおやま きんごろう)

審判生活35年。球神と呼ばれている。トムキャッツ最終戦の審判を務めた。

サイモン・ランカスター

ダイオーフェニックス所属。投手。右投右打。スリークォーター投法。背番号111。

元・メジャーリーガー。野手として入団したが、オープン戦で左肘へのデッドボールがきっかけで投手に転校した。

九條の考案した、魔球グラビティ・プラスを投げる。非常に努力家。

第三部では魔球ライフル・ショットを身に着ける。

バート・クレイトン

ダイオーフェニックス所属。捕手・三塁手。右投右打。背番号007。

アメリカのバークレー高校出身。シーズン途中入団。金髪美少年。

高校時代九條とバッテリーを組んでいた。驚異的な反射神経の持ち主。

その反射神経は、九條の究極の投法『ノーサイン投法』を可能にした。

キャッチングセンスも抜群で、野手としてもどこでも守れるオールマイティープレイヤー。

バッターとしても速球派投手に滅法強い。

鬼吉(おによし)

四方の高校時代の物理の先生。学生時代からの四方の驚異的な集中力を目の当たりにする。

岩倉 武(いわくら たけし)

四方の同級生。四方に野球を始めさせた。

四方 陣一(しっぽう じんいち)

四方の父。四方の特訓に付き合ってくれた。

四方 元(しっぽう はじめ)

四方の兄。四方の特訓に付き合ってくれた。

エヴァの加地さんに似ている。

四方 八重(しっぽう やえ)

四方の母。父より占いの能力が高い。

岸本 瑩子(きしもと けいこ)

四方の高校時代のマネージャー。心臓の病気で他界。

幽霊になって四方を応援しにきてくれた。

オスネコヤマトの運転手

台風で交通がマヒして移動できない四方を東京まで送ってくれた。

星野 真奈美(ほしの まなみ)

元里見高校(雄根の出身校)のマネージャー。

甲子園で清本のいる高校に勝った後、雄根に告白されるが清本のファンの為振る。

西咲(にしざき)

日製ファルコンズ所属。投手。右投右打。背番号21。

ファルコンズのエース。三部ではペガサスに移籍している。

ハッチ・ボーンズ

大和トム・キャッツ所属。一塁手。左投左打。フラミンゴ打法。背番号80。

元メジャーリーガー。メジャーリーグで首位打者と優勝を経験。

日本では足のケガにより二軍暮らしが続いていた。

シーズン終盤で1軍の試合に復帰した。

-【【キャットルーキー】第二部・四方二三矢編の面白い要因-

面白い要因その1・・・各チームとの試合を丁寧に描いている

一部では話数の少なさとシンプルなストーリーが売りだった為、トムキャッツとペガサスの試合しか描かれなかった。

二部では四方の入団から紅白戦、そしてペナントレースの試合を全チーム分描いている。

・南部ペガサス

一部からの宿敵、デーモス・清本。

二部からの新キャラクター、海道と小日向が主な相手。

バッテリーがライバルな為、主に攻撃面での試合展開が目立った。

・ダイオーフェニックス

二部からの新キャラクター、九條、バート、サイモンが主な相手。

バッテリーがライバルな為、主に攻撃面での試合展開が目立った。

・神戸フォックス

二部からの新キャラクター、一流、柳監督が主な相手。

俊足好打の相手の為、主に守備面での試合展開が目立った。

監督が様々な策を講じてきた。トリックプレーが新鮮だった。

・日製ファルコンズ

二部からの新キャラクター、船山、沢井監督が主な相手。

監督が様々な策を講じてきた。監督がメインの相手な為、試合展開が新鮮だった。

・マリン・シャークス

二部からの新キャラクター、伊部、丈月が主な相手。

バッテリーがライバルな為、主に攻撃面での試合展開が目立った。

伊部が雄根をライバル視している為、雄根との投げ合いも見所。

面白い要因その2・・・試合展開がどれも独創的で飽きさせない

上記で紹介した5チームとの対戦。

さらにペナントレースという事で同じ対戦相手と複数試合をする。

それなのに試合展開がどれも面白い。

打者対投手。打者対捕手。打者対バッテリー。

ここまでは普通の野球漫画でもある試合展開。

味方を成長させるための二遊間の守備放棄。運や呪いをテーマにした試合展開。

打者対内野手。打者対監督。監督対投手。オールスター。野球賭博。主審の存在感。

強風・地震・大雨、天候を利用した試合展開。

各選手のクセや特徴をデータにした情報戦。

またペナントレースの試合という事で、必ずしも主人公チームが勝利しない。

どちらが勝つか分からない。その辺の試合展開の運び方がとても上手。

特に印象に残った試合展開が以下。

四方VS酒希

チームメイト対決。殻を破り切れない酒希の為に、ある作戦をたてる。

ペガサス戦で加縫を含む二遊間の守備放棄。大量失点からの運を味方にした試合展開。

四方VS沢井監督

選手対選手だけではなく、選手対監督が描かれた初の対決。

『四方抹殺計画』

『四方シフト』

極端な左寄りシフト。ファールゾーンにサードとレフトを配置する。

バント対策を忘れており右に転がされて内野安打を許した。

『四方シフト改』

左寄りシフト。ファールゾーンへの野手の配置をやめて、右方向へのバントやバスター対策を施した。

わざとバットの真芯を外し、先端でとらえ全力で振りぬく事により、スライス回転を与えた打法に破られた。

水原監督VS九條

悪魔の知恵者対洞察力。加縫の特性を利用した水原の作戦がとても良かった。

自軍の監督対ライバル選手。選手対監督第2弾。

主人公の天敵相手に監督が戦う新鮮な展開。

四方・神童VS柳監督

純粋な四方とイカサマピッチャーの神童。

その二人を相手に隠し球を成功させた柳監督。

選手対監督第3弾。純粋なぶつかり合いだけではなく、頭脳戦も楽しい。

酒希・四方・加縫VS一流

天才4割打者を相手に守備でいかにアウトにするかが描かれる。

打者対投手ではなく打者対守備陣という守備面にフォーカスを当てた新鮮な展開。

オールスター戦

なんとストッパーまで務める四方。

まさにお祭りって感じで良い展開。

トムキャッツVS沢井監督

『ザ サイレンス オブ ザ トムキャッツ(雄猫たちの沈黙)』

サブリミナルコントロールを利用した作戦。

オーロラビジョンに一瞬だけカーブの文字を写し、深層心理にカーブが来ると植え付けた。

実際はストライクになるカーブは投げてこない為、凡打を繰り返した。

水原監督がビデオのコマ送りで見抜き、代打神童のヒット、四方の左打ちで何とか勝利した。

野球賭博

神童を相手にスポーツ記者が野球賭博を持ちかける。

プロ野球のタブー。球場の外での出来事を描いた。

トムキャッツVSシャークス

主審の神様の登場。

強風の中での試合を描いた。風によるホームランボールがフェアーグラウンドに戻ってくる新鮮な展開だった。

トムキャッツVSペガサス

総力戦。プロ野球の一部。乱闘を描いた。オチが秀逸だった。

四方VSサイモン・九條

野球漫画のお約束、魔球登場。

九條が魔球の開発をしてサイモンが実際に投球する。

理論に説得力がありそこまでトンデモ魔球ではない。

四方VS九條・バート

バートの驚異的な反射神経と九條の洞察力でノーサイン投法を完成させる。

地震を利用したトリプルプレー。地震を思い出させるナックルでトリプルプレー。

一打席で6アウトをくらった完全敗北。

面白い要因その3・・・サブキャラクターが丁寧に描かれている

登場人物の欄を見て頂ければわかると思うけれど、登場キャラクターが非常に多い。

各キャラクターが四方と絡むのはもちろんだが、四方のいない所でもそれぞれが絡んでいて人間関係がリアルに感じられる。

そしてキャラクターの絡みが、試合展開にも活かされていて非常に良い相乗効果を生んでいる。

スポット参戦のキャラクターまで丁寧に描かれている。

瑩ちゃん。四方の高校時代のマネージャー。

少し悲しくて不思議なお話。

星野真奈美ちゃん。

第一部からの参戦。一コマだけ出てたキャラを清本との対決と共に掘り下げた。

こういう地味な設定を活かしてストーリーを作るのがとても良い。

水原監督。沢井監督。柳監督。監督が活躍する野球漫画は楽しい。

面白い要因その4・・・何だかんだストーリーが王道

ペナントレース優勝。日本一を目指して戦う。

主人公がライバルに完全敗北。

実家に帰省して修行。

そしてパワーアップ。

修業の方法が野球漫画のソレではないけれど、少年漫画だからOK。

前主人公のスランプ。今主人から前主人公への激励。

前主人公の使い方がとても上手。

欠点もあり程々に負けるけれど主人公の憧れでもありチームの中心人物。

フェニックスVSペガサス。

ライバルチーム同士の対戦が面白い作品は名作説。

トムキャッツVSペガサス。最終戦。

投手戦かと思いきや乱打戦。乱打戦と思いきや緻密な情報戦と頭脳戦。

ペガサスのラスボスは実は小日向。

四方の集中力。水原の頭脳。ハッチのここ一番の切り札。

トムキャッツVSフェニックス。最終戦。

独身寮での四方、酒希、加縫の会話。良い。一年間の成長が見れる。

四方VS九條。最後の試合。

最後の最後で感情をむき出しにした九條。どうしても四方に勝ちたい。

酒希の降板。神童の酒希へのセリフ。

サイモンの打者生命をかけた一打。そして四方のホームラン性の当たりをもぎ取る守備。

鉄人加縫の最終戦での怪我。オールスター戦でのアレが伏線となる。

四方。最後の最後でキングクリムゾンが覚醒する。

九條の天候を利用した最後の一球。

花京院の最後のエメラルドスプラッシュを思い出した。

気絶した四方を加縫が背負う。そして雄根が介抱する。

雄根との対決で始まり雄根の介抱で終わる。

非常に当たり前の事だけれど最終戦が一番面白い。

意外にもこれが出来ていない漫画が多い。

キャットルーキーは長いペナントレースで各キャラクターを掘り下げて、なおかつ試合展開もかぶらないようにして、さらに最後で一番盛り上げるという非常に完成度の高い傑作。

-おじさん編集長〆の一言-

前回のレビューでも書いたけれど、絵、試合展開、キャラクター設定。

全てにおいて丁寧に描かれている。

安心して読める傑作。

ぜひご一読ください。

丹羽啓介 漫画【キャットルーキー】第一部・雄根小太郎編 レビュー

丹羽啓介 漫画【キャットルーキー】第三部・寅島・三ヶ月編 レビュー

コメント

タイトルとURLをコピーしました