こんばんは。おじさん編集長です。
今日ご紹介する漫画は【AIの遺電子(あいのいでんし)】
全8巻 作者:山田胡瓜
ジャンル:SF 医療 近未来 クマ
『週刊少年チャンピオン』で 2015年49号から2017年39号まで連載されていました。
-AIの遺電子(あいのいでんし)の大体-
須堂 光(すどう ひかる)はヒューマノイド専門の医者。
須藤医院ではヒューマノイドで看護師の樋口 リサ(ひぐち リサ)、医療用AIのジェイと共に診察、診療をしている。
ヒューマノイドとは、人間と同じ知性、感情を持った存在。国民の1割がヒューマノイドとの事。
ヒューマノイドは人間と同じように様々な悩みを抱えている。
人間の様に一流の落語家になりたい。
人間の様に記憶を忘れたい。
人間の様に練習を積んで短距離走のタイムを伸ばしたい。
この他にも諸々様々な患者がいるのだけれど、人としての倫理観を持ちつつ治療を施していく。
また正規の治療とは別に秘密裏の治療も行っている。
秘密裏の治療時の須藤の名前はモッガディート。
第1話では脳のバックアップをとったヒューマノイドとのお話。
ヒューマノイドは脳のバックアップを取ることを禁じられている。
自分の脳であってもだ。
中東ではあるヒューマノイドの人格が、何度もコピーされ、売買され、何度も消され、何度も犯罪に加担している。
須藤は人格のコピーに強い嫌悪感を抱いている。
なぜならば須藤の母親はヒューマノイドであり、自分の人格をコピーして売ってしまったため。
秘密裏の治療を受けるのも、母親のコピーの情報を得ることが目的だからだ。
果たして須藤は母親の人格に出会うことが出来るのだろうか。
出典:山田胡瓜 AIの遺電子 1巻
-おじさん編集長〆の一言-
近未来の世界が舞台。
人間とヒューマノイドの様々なヒューマンドラマが描かれている。
個人的に大好きなストーリーが、産業AIといわれるペット用ロボットの話。
現代社会でもペットを飼っている人はいるのだけれど、AIの遺電子の世界では会話のできるペットロボットが出てくる。
第3話のペットロボットのクマのポッポのお話。
調子の悪かったポッポは、母親と子供に連れられ須藤医院で診察を受ける。
記憶メモリが壊れていたため、データを救出し復旧してもらう。
息子はポッポが元通りに治りとても喜んでいる。
母親はポッポは直らなくてもよかったという。
そんな母親の気持ちを聞き、息子は母親と口論してしまう。
母親はロボットに感情はないという。息子はポッポには感情があるという。
元々ポッポは、片親の寂しさを少しでも紛らわせようと、母親が息子に買い与えたロボット。
母親が仕事でいない中、ポッポと息子はかけがえのない時間を過ごしていく。
そんな二人に嫉妬してしまう母親の気持ちも分かるけれど・・・
ポッポと息子が母親について会話をしている最中、ポッポに別の記憶がよみがえる。
ポッポ『ユキちゃんは・・・どこ・・・?』
ポッポの様子がおかしいと不安になり須藤の元へ。
ポッポの記憶を再び調べた結果、前回の治療時に古い記憶も一緒に復活させてしまったとの事。
古いデータを消せばポッポは元通りになるという。
息子はどんな選択をしたのか?
結果をぜひ見て頂きたいです。
おじさん編集長が一つ言えることは、とにかくポッポが可愛すぎる。優しすぎる。そして切なすぎる。歩く姿がめっちゃ可愛い。食卓に座る姿がめっちゃ可愛い。
ポッポ欲しい・・・
出典:山田胡瓜 AIの遺電子 1巻
このお話以外にも近い将来、現実社会でも起こりえる問題点がテーマになっています。
また必ずしもハッピーエンドで終わりません。そこにまた切ない余韻が残ります。
感動系ヒューマンドラマが好きな方は非常に楽しめる作品です。
ぜひご一読ください。
コメント
[…] 【AIの遺電子】っぽい。 […]