『電影少女』はなぜ甘くないのか─桂正和が描いた、不健全な恋愛の完成形

※本ページに記載の内容は、記事作成時または更新時のものです。またPRが含まれています。

今日ご紹介する漫画は『電影少女』
この記事を読むと、『電影少女』がなぜ
「甘い恋の物語」に見えて、実は「人間の弱さと欲望を突きつける物語」なのかがわかる。
そして、桂正和が描き続けてきた“恋愛の痛み”が、この作品でどこまで完成していたのかが見えてくる。

目次

『電影少女』ってどんな漫画?

『電影少女(ビデオガール)』は、恋に臆病で不器用な少年の前に、“都合よく現れ、都合よく寄り添い、そして消えていく少女”が現れる物語である。

ビデオから飛び出してくる美少女、という設定だけを見れば、それは明らかに男の願望を具現化したファンタジーだ。
だが本作は、その願望を肯定しない。
むしろ徹底的に試し、暴き、傷つけていく。

『電影少女』はラブコメではない。
恋愛を通じて人間の未熟さと自己中心性を突きつける、極めて不健全で、だからこそ誠実な恋愛漫画である。

作品情報

作品名電影少女
作者桂正和
巻数文庫版全9巻
ジャンル恋愛/SF/尻/生胸
掲載誌週刊少年ジャンプ(1989年51号 – 1992年31号)
アニメOVA(1992年・全6話)
ドラマ2018年1月14日 – 2018年4月1日
2019年4月12日 – 2019年6月28日
映画1991年6月29日

気になった方は、まず試し読みしてみてください👇

『電影少女』の3つの魅力

魅力① 恋愛を“肯定しない”という誠実さ

『電影少女』の最大の特徴は、恋愛を救いとして描かない点にある。
本作において恋は、癒しでも成長の近道でもない。
むしろ人の弱さを露呈させ、逃げ場を奪う装置として機能する。

ビデオガール・あいは、あまりにも都合がいい存在だ。
傷ついた主人公を否定せず、そばにいてくれ、感情を受け止め、身体的な距離さえ曖昧にする。
だがそれは“愛される訓練”ではなく“甘やかし”に近い。

主人公は選ばない。向き合わない。
本当に好きな相手から目を背け、安全で傷つかない場所としてあいを選び続ける。
そして物語は、その選択を一切美化しない。

桂正和はここで、「優しい恋は人を誠実にしない」という残酷な真実を描いている。

読者は、あいに癒されながらも、同時にその関係がどこか歪であることに気づかされる。
それこそが『電影少女』の誠実さであり、恋愛をファンタジーで終わらせない覚悟である。

魅力② “時間制限付きの愛”が暴く人間の本性

ビデオガールには再生時間がある。
その制限は単なる設定ではなく、物語の核心だ。

人は「終わりがある」と知った瞬間、初めて自分の行動に責任を持たされる。
『電影少女』では、時間制限があるからこそ、主人公の逃避、先延ばし、未熟さが浮き彫りになる。

永遠に一緒にいられない相手だからこそ、誠実であるべきなのに、人は逆に甘え、依存し、決断を避けてしまう。
その矛盾を、本作は容赦なく描く。

再生時間が減るたび、読者は気づく。
失われているのは時間ではなく、“向き合う勇気”であることに。

『電影少女』は、時間が有限であるから恋が尊い、とは言わない。
時間が有限であるからこそ、人間は醜くなることもある、と描く。

この冷静さが、本作をただの名作に終わらせず、記憶に残る作品へと引き上げている。

魅力③ 桂正和が描いた「恋愛の完成形としての不健全さ」

桂正和の恋愛漫画は一貫している。
それは「恋は人を美しくしない」という視点だ。

ときめき、欲望、独占欲、自己中心性。
『電影少女』には、それらが一切ろ過されずに描かれる。
だからこそ、本作は読み終えた後に甘さではなく、疲労感と後悔を残す。

だがその感覚こそが、本作の到達点である。
恋愛とは本来、綺麗なものではない。
相手を想う以上に、自分を守ろうとする行為なのだ。

『電影少女』は、その不健全さを否定しない。
しかし肯定もしない。
ただ、逃げなかった事実だけを残す。

だからこの作品は、若い読者には痛く、大人になった読者には苦い。

恋愛の完成形とは、幸福ではなく、「自分の未熟さを引き受ける覚悟」なのだと、本作は静かに突きつけてくる。

中の人のあとがき

漫画の旅人

美少女がビデオから出てきて具現化する。
しかも自分に惚れている。
なんという自分勝手な設定。
それでも男は疑問を持たずに欲望のままに流される。
えぇ。そんなもんです、ハイ。

連載開始から30年経つが、さらに30年後には実用化される可能性があると思う。
それまで健康的に生存しなくては。

家電の時代の話。すれ違いに家電が大活躍。
今だったらスマホでいつでも連絡が取れるから、連絡を取れなくする手段が陳腐になる可能性もある。

一枚絵の使い方が見事。ここぞという時に使うため効果抜群。
中盤からはこち亀やデスノート並みの文字の多さ。
キャラクターの心情を表情や仕草で描けるのは漫画独自の武器だと思うが、それだけじゃ限界があるのも確か。

ビデオガールとしての再生時間。
再生時間の間に恋に愛にいろいろ経験する。
人間の一生の縮図を描いている。
人間はビデオガールより生きている時間は長いと思うけれど、時間は有限なので一日一日を大切に生きていかなければいけないと思った。

ここからは恋編の感想。
桃乃恋ちゃん大好きです。
広夢にいまいち感情移入が出来なかった。
洋太と違いひたすら自己中なところがダメだった。
なんだったらトシキの方が好感度高い。

2018年には西野七瀬さん主演で実写ドラマ化されています。
第1シリーズ『電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-』
2019年には山下美月さん主演で実写ドラマ化されています。
第2シリーズ『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』

ドラマ化でも恋編がハブられている事に人気のなさが現れている。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が『電影少女』に興味を持つきっかけになれば幸いです。

作品に興味を持った方は、こちらから電子版を確認してみてください。

漫画の旅人

電子書籍は以下のサイトならお得に楽しめます!
📚 DMMブックス・U-NEXT・まんが王国・BOOK☆WALKER等。
初回特典やキャンペーンを使えば、気になる漫画をお得に楽しめます✨
気になったサービスでぜひチェックしてみてください!
「それではまた次の“漫画の旅”でお会いしましょう📚✨」

各ストアで電子書籍がお得に読めるクーポン配布中!

以下の電子書籍ストアの初回限定特典で漫画がお得に読めます。
※ただし電子書籍ストアは時期によって割引やキャンペーンが変わるため、「今一番お得なサービス」を選んで読むのがおすすめです!

DMMブックス
(初回購入限定70%OFFクーポンがお得!)
U-NEXT<ユーネクスト>
(無料トライアルで600円分のポイントもらえる!)
BOOK☆WALKER
(初回購入限定!購入金額の50%コイン還元!)
まんが王国
(毎日最大ポイント50%還元!)
ブックライブ
(新規会員限定70%OFFクーポンがお得!)
コミック.jp 1000コース
お試し期間中に1200円分のポイントもらえる!
Amebaマンガ
(全マンガ100冊50%ポイント還元!)

※クーポン内容等は予告なく変更・終了する場合がございます。最新の情報は各公式サイトでご確認をお願いいたします。

📖 まだ電子書籍サービスを決めていない方はこちらの記事をどうぞ。
👉【電子書籍の購入はどこがいい?おすすめ電子書籍サービス6選!】

よかったらシェアしてね!
目次