この記事を読むと、『しらたまくん』のあらすじと魅力3選がわかります。
人間と同じ知能を持ち、人語を操る猫・白玉雄介。
彼と人間の高校生たちが織りなす、笑いあり・感動ありの学園コメディが『しらたまくん』です。
猫としての本能と、人間としての心。その狭間で揺れながら友情を育む姿が、読む人の心を優しく包みます。
『しらたまくん』ってどんな漫画？
『しらたまくん』は、突然変異によって“人間と同等の知能”を得た猫・白玉雄介が、高校に通いながら人間のクラスメイトたちと友情や成長を描くスクールライフコメディ。
猫でありながら制服を着て登校し、学園生活や友達との生活を人間と同じように体験していく——
その非日常的な日常が最大の見どころです。
白玉くんを取り巻くのは、明るく天然な同級生・葵、冷静でしっかり者の紗織など個性豊かな仲間たち。
彼らとの関わりを通じて、白玉くんは“猫としての限界”と“人間の社会性”の狭間で揺れながらも成長していきます。
ギャグだけでなく、友情・家族愛・共存といったテーマが織り込まれており、
読むたびに「人と人との関わり方」を見つめ直したくなる、温かい物語です。
作品情報
| 作品名 | しらたまくん |
| 作者 | 稲葉そーへー |
| 巻数 | 全12巻 |
| ジャンル | コメディ/日常/猫/ノパソダンス |
| 掲載誌 | 週刊ヤングジャンプ |
| 連載期間 | 2014年35号から2017年33号 |
| 続編 | 白玉教授のしろねこ |
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『しらたまくん』を読む
💡『しらたまくん』の魅力3選
🐾① 猫なのに人間！？白玉くんの存在が生むユニークな笑いと感動
『しらたまくん』の魅力のひとつは、“猫でありながら人間社会に溶け込もうとする”白玉くんの存在です。
猫の仕草や本能が、学校生活の中で次々とギャグを生み出します。
授業中につい毛づくろいをしてしまったり、体育でボールを追いかけてしまったり。
そんな何気ない行動が笑いを誘う一方で、「人と違う存在が社会に溶け込む難しさ」というメッセージも込められています。
特に印象的なのは、人間の友人・葵との関係。
葵は白玉くんを特別扱いせず（時折良い意味で猫扱いしますが）、同じクラスメイトとして接します。
その自然な距離感が、白玉くんの成長を支えていくのです。
“笑いながら心が温まる”——この両立が成立しているのは、『しらたまくん』ならでは。
動物キャラが登場する作品は多いですが、ここまで“人間と並ぶ存在”として描かれた猫は珍しく、日常ギャグと人生哲学が見事に融合しています。
🐾② 猫であること＝人間の比喩。生きづらさを優しく描くテーマ性
白玉くんは身体が猫であるがゆえに、人間のようには上手くできないことも多い。
入学式、授業中、お昼のお弁当、体育の授業、文化祭、部活動。——
どの場面でも、「猫だから仕方ない」と笑いながらも、読者は自然と“人間社会の縮図”を感じ取ります。
作者は“猫であること”を、人間の不器用さや弱さの象徴として描いています。
「できないことがある」「うまく伝わらない」「助け合わなければ生きられない」——
それは人間も同じであり、白玉くんを通して“生きることの優しさ”を再認識させてくれるのです。
特に中盤以降、白玉くんが仲間との信頼を築く過程では、“異なる存在を受け入れる勇気”がテーマとして浮かび上がります。
表面はほのぼのコメディでも、内側には普遍的な人間ドラマが流れている。
そんな深みが、『しらたまくん』を単なる癒し漫画から一段上の作品にしています。
🐾③ 「友情＝人生の宝」白玉くんと葵たちが教えてくれること
物語の終盤に近づくにつれ、白玉くんと仲間たちの絆はさらに深まります。
とくに印象的なのは、白玉くんの父が語る「良き友は人生の宝だ。大切にするんだぞ」という言葉。
これはコメディ漫画の中にありながら、読者の心にまっすぐ響く名言です。
猫という特異な存在を通じて、作者は“友情の尊さ”をシンプルに伝えています。
誰かと分かり合うには努力が必要。ときにはぶつかり、すれ違いながらも、「理解しよう」とする心こそが人間らしさであり、白玉くんの生き方そのものなのです。
また、友情だけでなく、家族との絆も描かれており、白玉くんが“家族に支えられて生きる”という姿は、多くの読者に共感を呼びます。
この作品を読むと、「友達を大切にしよう」と素直に思える。
それこそが『しらたまくん』の最大のメッセージです。
『しらたまくん』の主な登場人物
・鈴川 葵(すずかわ あおい)
世界中で有名な白玉君のことを知らなかった。良い意味で白玉君を猫扱いする。
天然ボケでややデリカシーにかける。行動力と実行力に優れる。
・白玉 雄介(しらたま ゆうすけ)
世界で唯一人権を保有している猫。当時世界的なニュースになった。
気を使われるのが苦手であり、中学時代はあまり学校に行けなかった。
中身は思春期の男の子。ボケたがるが見た目が猫なので伝わらない。猫ギャグと呼ばれている。
・結城 沙織(ゆうき さおり)
葵の中学時代からの友達。しっかり者。主にツッコミ役。
葵のデリカシーにかける一面に本気で注意することも。
・大原 美穂(おおはら みほ)
白玉君と中学時代の同級生。しかし中学時代はあまり親交が無かった。
巨乳の眼鏡女子。度々葵と沙織に巨乳であることをいじられる。
・来栖 誠(くるす まこと)
白玉君のことが大好きな男子。小柄で中学時代は卓球の全国ベスト8だった。
文化祭の出し物やマジックショーの装置を手作りできるほど手先が器用。
まとめ
漫画の旅人葵と白玉君のコンビが最高でいつまでも見てられます。
特に序盤はオチが最高。
ストーリーが進むにつれて学校内だけではなく、白玉君の私生活も描かれます。
その表現が素晴らしく白玉君への感情移入が一段と高まります。
白玉君のお父さんの家族愛、特に父性愛がとても良い。
五臓六腑に沁みるセリフもあります。
白玉君の父『良き友は人生の宝だ。大切にするんだぞ』
また白玉君は猫であるが故、今しかできないことをやってみたいとの思いが強く、それが学校生活に好影響を与えている点がとても良い。
実生活でも心に留めておきたい良い言葉。
猫やほのぼのコメディが好きな方におすすめ。
続編だけど時系列的には前の時代、白玉君が子猫だった時の作品『白玉教授のしろねこ』も合わせておすすめ。
この記事が『しらたまくん』に興味を持つきっかけになれば幸いです。
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