【美味しんぼ】を読んだことあるけど、一つ一つのエピソードは忘れちまったという方。
【美味しんぼ】の存在は知ってるけど、読んだことがないという方。
【美味しんぼ】実は子育てエピソードの方が好きという方。
そんな人たちに向けて!
今回の記事は【美味しんぼ】75巻 全話レビュー「山岡家に双子誕生」です。
【美味しんぼ】75巻のおすすめポイント。
・祖父・海原雄山
・父・山岡士郎
・連載以来、初めて活躍した中川
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【美味しんぼ】75巻 各話あらすじ&レビュー
75巻1話【のれん分けの意味】
海原雄山に子供が双子だと報告しに行く栗田。
そして「茶を一服していけ」と言う海原雄山。
「美食倶楽部」の帰り道、タクシー内に置き忘れていた携帯電話の着信を取った栗田。
相手は女性で妊婦。
そして栗田は携帯電話の持ち主の浮気相手と勘違いされてしまう。
相手の女性に事情を説明しようと山岡を呼び寄せるが…
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栗田から報告を受けた海原雄山の感情・表情がなんとも言えない味わいがある。
山岡を勘当したと言っているが、内面は心配でしょうがないんだと思う。
エピソード料理
「かき揚げ丼」
75巻2話【日本全県味めぐり 宮城編〈1〉】
「【日本全県味めぐり】の対決を次の月曜日から始めたい」という海原雄山。
「取材の途中で出産に立ち会えなくなったらどうするんだ」と怒る山岡。
だが栗田は海原雄山の思惑に気づいていた。
先日、海原雄山に子供が双子だという報告をした際に、出産後も仕事を続けることも報告していた。
海原雄山は、それは厳しいのではないかと尋ねるが、栗田も山岡も仕事をする覚悟はできていると答えたので、それに対する問いが今回の日程に現れていると話す。
海原雄山に試されていることに納得の行かない山岡だが、栗田に丸め込まれて海原雄山の望む日程で勝負を受ける。
そしてどの県を取り上げるかは「究極のメニュー」側に任せてもらうようにする。
自宅でどの県を取り上げるか悩む山岡。
仙台の井澤から送られてきた「究極のソーセージ」を食べた山岡は、「日本全県味めぐり」の次の舞台は宮城県に決める。
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海原雄山はライバルと言うよりも山岡が超えるべき高みのある相手となっている。
エピソード料理
「仙台料理」
「究極のソーセージ」のエピソード→16巻1話【五十年目の味覚】
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75巻2話【日本全県味めぐり 宮城編〈2〉】
前回からの連続エピソード。
仙台で取材をする山岡達。
・三代豆鍋
・仙台牛の吟醸粕漬け
・ホッキ貝の肝の煮付け
・ホッキの丸煮
・ホッキの鉄板焼き
・ホッキ飯
・ごんどう鯨の塩漬け
・鯨の佃煮
・さらし鯨
・つち鯨のタレ干し
・トイ汁
様々な料理を味わう山岡達。
仕事が終わり次第、栗田と連絡を取る山岡。
山岡「こんなに心配なのは、おふくろが病気になった時以来だな……たまらねえや……」
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栗田を気遣う山岡のシーンが見所。
75巻2話【日本全県味めぐり 宮城編〈3〉】
前回からの連続エピソード。
気仙沼の魚市場に取材に来た山岡達。
・ホヤ料理
・ワカメ料理
ワカメの養殖場には海原雄山も取材に来ていた。
山岡は日本人にとって馴染みのありすぎるワカメを使って勝負することに決める。
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ワカメ。
ワカメご飯。味噌汁。酢の物。ラーメンの具。
当たり前のように食べている馴染み深い食材。
75巻2話【日本全県味めぐり 宮城編〈4〉】
前回からの連続エピソード。
宮城県の築館町で取材をする山岡達。
宮城県はササニシキに代表されるお米の県。
・お餅料理
・ごろんべ鍋
・はっと汁
一通り取材が終わったと栗田と連絡を取る山岡。
だが栗田から出産が難しいかもしれないと聞いて、不安になる山岡だが引き続き取材をする。
・イノシシの一口ステーキの握り寿司
・サンショウウオの握り寿司
・サンショウウオを漬けた焼酎
そして「至高のメニュー」との対決を迎えるが…
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栗田不在の初めての対決が始まった。
75巻2話【日本全県味めぐり 宮城編〈5〉】
前回からの連続エピソード。
「究極のメニュー」からの発表。
取材の中から、海の幸、山の幸をふんだんに使った「究極のメニュー」。
審査員の評判は良く、次は「至高のメニュー」の発表。
海原雄山は「【究極のメニュー】は宮城県の肝心のツボを外した」と言うが…
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富井のポーズは色々問題があるのでは…
しかもシラフの状態での振る舞い。
75巻2話【日本全県味めぐり 宮城編〈6〉】
前回からの連続エピソード。
「【究極のメニュー】は宮城県の肝心のツボを外した」と言う海原雄山。
・宮城県は米どころと言っておきながら、実際に出したメニューは餅だけ
・これでは宮城県の食文化を捉え損なうことになる
・なぜなら米こそが宮城県の食文化を形作る根底
そして海原雄山は、1783年の天明の大飢饉から宮城県の米作りの歴史を語る。
・飢饉の影響で料理は発達しなかった
・年貢を納めた上で米を買い上げられたので、農民達は米をあまり食べられなかった
農民達の米に対する愛着はすごく、いかに米を食い延ばすかを考えていた。
そこで宮城県では、米に何かを混ぜて量を増やすことが行われてきた。
混ぜるものを「かて」と言い、そのような飯を「かて飯」という。
海原雄山は宮城県の食材を使った至高の「かて飯」を披露する…
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エピソードの最後におチヨから連絡を受ける山岡。
ついに子供が産まれる。
その様子を冷静な眼差しで見つめる海原雄山。
75巻3話【双子誕生!!】
前回からの連続エピソード。
「至高のメニュー」との対決を終えて、急いで栗田のもとに到着した山岡。
西浜先生の病院では栗田の出産は難しく、谷村局次長の同級生の病院で出産することにする。
翌日、帝王切開で産むことに決まった栗田。
その日の夜、山岡は不安な気持ちを抱えるが、おチヨが山岡のために特製の葛湯を作って心を落ち着かせる。
その葛湯は、山岡が生まれる前に不安になっている海原雄山に作ったものだった。
手術日当日、栗田を見送った山岡。
母親のときのことを思い出し不安になる。
その後、山岡を元気づけようと、中松警部・大石警部・ブラック・団社長がやってくる。
中々産まれず不安になる山岡。
だが手術室から泣き声が聞こえて無事出産する。
「美食倶楽部」では中川が海原雄山に出産の報告をする。
「おめでとうございます」と言う中川に対して、「何がめでたい」とそっけない態度の海原雄山。
さすがの中川もそんな海原雄山に対して異を唱える。
中川「先生!言わせていただきます!」
中川「先生と対抗できる人間が士郎さんのほかにいますか!?」
中川「先生ご自身!真剣に渡り合おうと思う人間が、士郎さんの他にいますか!?」
そんな中川に酌を渡す海原雄山。
海原雄山「中川。今夜は私と付き合え。」
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【美味しんぼ】屈指の名エピソード。
おチヨが二代に渡って海原家を支えたこと。
山岡と団社長達との関係性。
連載以来、初めて活躍した中川。
自分なりに祝福する海原雄山。
75巻4話【命名騒動!?〈前編〉】
前回からの連続エピソード。
無事双子が生まれた山岡夫妻。
次の問題は子供達の名前をどうするか。
頭を悩ませる二人だが、子供の名前は山岡と栗田が一人づつ決めることに。
そんな中、辰さんが出産祝いにやってくる。
そして山岡は辰さんと晩飯を食べに行き、辰さんの色々な遊び心から子供の名前が閃いたと言って…
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ホームレス狩りをされて以来の登場となった辰さん。
75巻4話【命名騒動!?〈後編〉】
前回からの連続エピソード。
子供の名前に「遊」の字をつけようと思う話す山岡。
・人間はホモ・ルーデンス(遊ぶ人)
・歌う、踊る、芝居をする、絵を描く。それら全ては遊び
・人間にとっていちばん大事なのは遊び
・辰さんから遊びの心が人間の心を豊かにすることを教わった
だが栗田家の人間から猛反対を食らう。
・不真面目
・人間は努力するもの
・人間遊び心が大事と言っても、自分の子供の名前で遊ぶの不謹慎
山岡は栗田にも意見を聞くが、栗田から「もうちょっと考えてみたら?」と言われてしまう。
全員から否定された山岡は、病室を飛び出してはるさんの店に向かうが…
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ついに子供の名前が決定する。
エピソード料理
「カキの唐揚げキムチ丼」
まとめ
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山岡家に子供が産まれた75巻。
【美味しんぼ】中期の名エピソードが収録されている。
うろたえる山岡に対してどっしりと構える海原雄山。
だけど山岡が産まれるときは同じように不安を抱えていた海原雄山。
【美味しんぼ】ファンにはぜひ読んでほしい75巻。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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それではまた次の記事でお会いしましょう。
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