今回ご紹介する漫画は『大長編ドラえもん VOL.22【のび太とロボット王国(キングダム)】』
この記事では、『大長編ドラえもん のび太とロボット王国(キングダム)』を「感動作」という言葉だけで片づけず、ロボットに感情は必要なのかという問いを軸に読み解いていく。
本作がなぜシリーズ屈指の涙を誘う作品なのか。
そして同時に、なぜこれほど重いテーマを内包しているのか。
人間とロボットの友情、愛情、支配、そして喪失。
そのすべてがどのように物語として組み上げられているのかが整理して理解できる。
『大長編ドラえもん のび太とロボット王国(キングダム)』ってどんな漫画?
『のび太とロボット王国(キングダム)』は、ロボットの少年・ポコを救うため、のび太たちがロボットだけで構成された国「ロボット王国」を訪れる物語である。
この国では、ロボットは人間の代替物ではなく、社会を構成する一員として生きている存在だ。
しかし同時に、ロボットの感情を危険視し、それを排除しようとする動きも存在する。
物語の軸となるのは、ロボットに「心」があることは幸福なのか、それとも不幸なのか、という問いだ。
ドラえもん自身も作中では明確に「ロボット」として扱われ、人間とロボットの関係性がこれまで以上に正面から描かれる。
友情と愛情に満ちた物語でありながら、その根底には非常に冷静で厳しい思想が流れている大長編である。
作品情報
| 作品名 | 大長編ドラえもん VOL.22 のび太とロボット王国(キングダム) |
| 作者 | 原作/藤子・F・不二雄 まんが/岡田康則 映画シナリオ/岸間信明 |
| 巻数 | 全1巻 |
| ジャンル | SF/ロボット/ママ |
| 掲載誌 | 月刊コロコロコミック(2002年2月号・3月号) |
| アニメ映画 | 2002年3月9日 |
ロボットに心は必要か――愛情と支配をめぐる物語
人間とロボットの友情と愛情を真正面から描いた大長編
本作の最大の特徴は、人間とロボットの関係を「便利な道具」や「かわいい存在」として曖昧に描かない点にある。
ドラえもんはこれまでも自らを二十二世紀のネコ型ロボットと語ってきた。
しかし本作では、周囲からもはっきりと「ロボット」として扱われる。
この扱いの変化が、物語全体に独特の緊張感を生んでいる。
のび太とドラえもんの友情はこれまで何度も描かれてきたが、本作ではそれが「人間とロボットの友情」として再定義される。
感情を持つロボットは、人間にとって友であり得るのか。
あるいは危険な存在なのか。
さらに印象的なのが、のび太の母・玉子の存在だ。
ポコやジャンヌに向けられる母性的な愛情は、のび太への愛情と地続きで描かれている。
この作品では、のび太よりも玉子が物語の感情軸になっているとすら言える。
人間の愛情が、ロボットにも向けられたとき、それは本物なのか、それとも錯覚なのか。
最後のページで描かれる選択は、その問いに対する一つの答えであり、同時に読者に判断を委ねる形にもなっている。
シリーズ全体を通して見ても、これほど露骨に「愛情」をテーマに据えた大長編は珍しい。
「感情を奪えば支配できる」という発想の危うさ
物語の対立軸となるのが「ロボット改造計画」だ。
これはロボットから感情を抜き取り、ただの命令に従う道具へと作り変える計画である。
この計画が恐ろしいのは、単なる悪意や暴力から生まれたものではない点にある。
ジャンヌの父は、荒野に覆われた星を緑豊かな場所に変えようとし、最前線で指揮を取っていた人物だった。
彼は荒野を開拓中の事故の中で、ロボットを助けようとして命を落とす。
「ロボットに感情があったから父は死んだ」
この結論にたどり着くまでの思考は、完全な誤りとは言い切れない危うさを持っている。
感情があるからこそ善意が生まれ、同時に悲劇も生まれる。
だから感情を排除すれば安全になる、という発想。
本作はこの考えを一方的に否定しない。
むしろ、感情を持つことのリスクを正面から描いた上で、それでもなお感情を否定すべきではないと示す。
ロボットに心があること自体が悪なのではない。
問題なのは、それを恐れ、支配しようとする人間の側の姿勢だ。
介護や支援など、人に寄り添う役割を持つロボットが現実に存在する今、この物語は決して空想では終わらない問いを投げかけている。
なお『のび太とロボット王国(キングダム)』は、
漫画版だけでなくアニメ映画としても映像化されている。
原作で描かれた「ロボットの感情」と「母の愛情」というテーマが、映像ではどのように強調され、再構成されているのかを見比べることで、本作の感動と思想性はより鮮明になる。
→ 映画版『のび太とロボット王国』
(2002)[U-NEXTで配信中]
中の人のあとがき
漫画の旅人人間とロボットの友情・愛情がテーマ。
ドラえもんがはっきりとロボットとして扱われている不思議な作品。
のび太とドラえもんの友情が再確認できる。
またポコ・マリア・ジャンヌの愛情が、のび太と玉子、ドラえもんと玉子にもつながっている。
最近の大長編に比べて感動要素が強い。
今作はのび太の母・玉子が主人公かもしれない。
最後のページをぜひ見てほしい。
涙が止まらない。
個人的にロボットが感情を持つのが良いかはケースバイケースだと思う。
ロボットはあくまでも家電の延長上と考えると、感情抜きで役割をまっとうしてくれる方が良い。
介護ロボット等、人間に寄り添うことが役割の一つになっている場合は感情があっても良いかなと思う。
難しい問題。
本質として人間でもロボットでも感情が悪いというよりは、悪いことを企てることが悪い。
大長編第二十二作目です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が『大長編ドラえもん VOL.22 のび太とロボット王国(キングダム)』に興味を持つきっかけになれば幸いです。
作品に興味を持った方は、こちらから電子版を確認してみてください。







電子書籍は以下のサイトならお得に楽しめます!
📚 DMMブックス・U-NEXT・まんが王国・BOOK☆WALKER等。
初回特典やキャンペーンを使えば、気になる漫画をお得に楽しめます✨
気になったサービスでぜひチェックしてみてください!
「それではまた次の“漫画の旅”でお会いしましょう📚✨」
各ストアで電子書籍がお得に読めるクーポン配布中!
以下の電子書籍ストアの初回限定特典で漫画がお得に読めます。
※ただし電子書籍ストアは時期によって割引やキャンペーンが変わるため、「今一番お得なサービス」を選んで読むのがおすすめです!
▶DMMブックス
(初回購入限定70%OFFクーポンがお得!)
▶U-NEXT<ユーネクスト>
(無料トライアルで600円分のポイントもらえる!)
▶BOOK☆WALKER
(初回購入限定!購入金額の50%コイン還元!)
▶まんが王国
(毎日最大ポイント50%還元!)
▶ブックライブ
(新規会員限定70%OFFクーポンがお得!)
▶コミック.jp 1000コース
(お試し期間中に1200円分のポイントもらえる!)
▶Amebaマンガ
(全マンガ100冊50%ポイント還元!)
※クーポン内容等は予告なく変更・終了する場合がございます。最新の情報は各公式サイトでご確認をお願いいたします。
📖 まだ電子書籍サービスを決めていない方はこちらの記事をどうぞ。
👉【電子書籍の購入はどこがいい?おすすめ電子書籍サービス6選!】
