東元俊哉 漫画【テセウスの船】評価と感想

ミステリー・サスペンス・ホラー
出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 10巻

楽しい漫画ライフを過ごしていますか?

こんばんは。

紙媒体・電子書籍の漫画を5300冊以上購入してきた♡おじさん編集長(@igmonostone)です。

今回の記事は【テセウスの船】評価と感想です。

記事の最後には「お気に入りの漫画が無料で読める」無料漫画アプリの紹介もあるので最後までお楽しみください。(目次から一気にジャンプも可能)

【テセウスの船】ってどんな漫画?

「テセウスの船」とはパラドックスのひとつである。

その昔。

クレタ島から帰還した英雄・テセウスの船を後世に残すため修復作業が行われた。

古くなって朽ちた部品を徐々に新しい部品に交換していくうちに当初の部品は全てなくなった。

ここで矛盾が生じる・・・

この船は最初の船と同じと言えるのか?

これが人間だったらどうだろう。

こんな人に読んでほしい

・ミステリーが好きな人

・現実的な社会が舞台なのにSF設定でも抵抗のない人

・タイムスリップものが好きな人

作品情報

作品名テセウスの船
作者東元俊哉
巻数全10巻
ジャンルミステリー・SF・タイムスリップ
掲載誌モーニング
連載期間2017年30号 ~ 2019年30号
アニメ
ドラマ2020年1月19日~
映画

※以下ネタバレが有るのでご注意下さい。

【テセウスの船】の大体

殺人犯の父を持った加害者家族の心情

21人を殺害した殺人犯・佐野文吾を父に持つ田村心。

結婚をして子供を授かっても平穏とは程遠い。

常にインターネットの掲示板を見てエゴサーチ。

夢の教員も諦める。

大人になった今もマスクで顔を隠し深く他人とは付き合わない。

幼少時代は事件のことがバレるたびに借金をして引っ越して転校する。

そんな心が笑顔になる時は妻の由紀とお腹の子と過ごす時。

由紀は心のハーモニカが好きでお腹の子に聞かせてあげる。

母の和子は毎日寝ずに働いて謝罪をしてばかり。

人様の前では笑顔や涙を見せないことを自分たちに徹底させる。

だが由紀は、事件を時系列に調べ上げノートにまとめてあった。

それを見せながら文吾が冤罪だった可能性もあるのではないかと心に話す。

心は過去に起きた事よりも、これからの未来を幸せに生きたいと言い家族を守ると誓う。

仕事の最中に由紀から子供が産まれるとの連絡があり病院へ向かう。

だが由紀は娘を産むと亡くなってしまう。

由紀の父親には心が犯罪者の家族だからストレスで苦労して亡くなったと言われる。

子供は由紀の家族が引き取ると言い、心も内心では娘は犯罪者の家族から断ち切ったほうがいいのではないかと思い悩む。

娘の笑顔を見てこの子の父親は俺しかいない。妻の分まで娘を守って生きていくことを誓う。

娘の名前は未来(みく)。

佐野の罪を冤罪と証明できれば未来は奪われないで済むはず。

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 1巻

そう考えた心は未来の面倒を母に頼んで、佐野文吾の冤罪の可能性について調べるために佐野の居る北海道へ向かう。

事件当時へタイムスリップ

事件があった音臼小学校の石碑前に来た心。

突如深い霧に襲われ気がつくと1987年1月7日の音臼村にいた。

事態が飲み込めず村を歩くと家の横で人が雪に埋まっているのを発見する。

慌てて掘り起こし救急車を手配してもらう。

病院で検査を待っていたが雪に埋もれていたのは姉の鈴。

そして鈴を見舞いに来た父の文吾と遭遇する。

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 1巻

深く関わらないように病院を出るも、病院の外では死亡事故に遭った千夏が居た。

ノートの死因にはパラコート中毒で死亡と記載があり、パラコートが無ければ死なずにすむのではないかと思い心はパラコートを持ち去る。

だが持ち去り現場を離れる姿を新聞配達員の長谷川に目撃される。

林の中でパラコートを捨てた帰り道。

文吾と千夏が一緒に歩く姿を目撃する。不審に思うも吹雪で二人を見失う。

吹雪の最中、母・和子。兄・慎吾に遭遇する。現代と違い明るい和子。

吹雪で危ないからと和子は心に病院に一緒に行こうと誘う。

~病院~

鈴の意識は戻り顔のシモヤケも軽症ですんだ。

現代の鈴の顔はこの時の事故がきっかけで痣が残っていた。

過去は変えられる。そう思った矢先に千夏が倒れているのを文吾が発見する。

行く宛てのない心だったが、鈴を助けてくれたお礼にと家に泊めてもらうことになる。

~佐野家~

食事中に電話がなり千夏が亡くなったのを知らされる。

過去は変えられない・・・?

事件前の家族の姿

翌日。

長谷川に前日の千夏といた事、何かを盗んだ所を詰め寄られる心。

その場にたまたま現れた文吾。

千夏の件は文吾がひとまず話を預かることに。

心に事情を聞く文吾。

だが心には話せることが少なく疑いをかけられる。

様子を見ていた和子が、鈴の命の恩人に対して失礼だと言い文吾を引っ張っていく。

パワフルな母の姿に驚く心。現代の和子は事件の後、鬱になり精神を病んだ。

事件は被害者家族だけではなく加害者家族をも変える。

文吾も人を殺すような人間には見えない。

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 1巻

自分自身の目で確認する家族の姿は確かにそこにあった。

一方、心への疑念が消えない文吾。

心が席を外している間に荷物をこっそり調べる。

そこには平成27年に交付された免許証があり驚く。

田村心は何者だ・・・?

決意

鈴と慎吾と庭で遊ぶ心。

現代の姉と兄は今どうしているのか気になる。最後に会ったのは10年前。

兄の慎吾。

就職が決まるも文吾の息子だとわかった途端にクビにされる。

そして心にそれを打ち明け、心にも母にも二度と会わないことを言い残し去る。

夜。心はこの村で起きる悲劇を止める決意をする。

直近の事件は木村さつきの父親が車を運転中に雪崩に巻き込まれる。

木村さつきの名前に見覚えがある心。

木村は音臼村の職員で事件の被害者だった。

過去を変えたら未来(みらい)はどうなるのだろう。

由紀とは出会わなくなるのか。娘の未来(みく)はどうなるのか。

そもそも元の世界に戻れるのだろうか。

考えても答えは出ない。

これから起きる悲劇を知っている以上見ぬふりは出来ない。

翌日。

木村家に向かった心。

雪崩が起きるから音臼岳に行かないでほしいと訴えるも信じてもらえない。

偶然パトカーに載った文吾が現れたので、木村の父親を追うために乗せてほしいと訴える。

~心の回想~

1992年7月。

弁護士を通して渡した心への誕生日プレゼントが届く。

それすらも居所がバレる可能性もあり迷惑だから二度とこんな事をしないでほしいと泣きながら訴える。

鈴には心の名前が正義だったことを教えてもらう。

しかし父が殺人容疑で捕まった子供に正義は無いと思い、鈴が心と名付けた。

~音臼岳~

雪崩が起きるも間一髪で木村の父親は助かる。

木村の父親は時間場所もピッタリだったことから予知能力者と驚き喜ぶ。

そんな心に対して未来の免許証を思い出す文吾。

本当に未来から来たのだろうか?

直接知ることのなかった父との生活

赤ちゃんの名前を考える会。

心の名前は正義(せいぎ)だった。その場にいた心は文吾にとって正義とは何かを質問する。

文吾『世の中に本当に悪い人はいるのかって・・・悪人は本当に悪人なのかって・・・』

文吾『生まれながらに悪人っていないでしょう?』

文吾『誰だって最初は純粋無垢な赤ちゃんです・・・』

文吾『人はどこかで間違えて悪人になるんだと思います』

文吾『自分は大勢のテロリストをやっつけることはできなくても。一人の人間を助けたい』

文吾『どこかの悪人を救いたいんです』

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 2巻

文吾『正義は正義でも自分のはそういう正義です。』

文吾『自分の子供にもそういう人間になってほしいと思ってます。』

文吾の心からの言葉に納得する心。文吾の正義と書いた紙をもらい大切に懐にしまう。

心は幼少の頃から自分がなぜこの世に生まれてきのか疑問に思っていた。

その答えが文吾との会話でわかった。

心『俺は正義のために産まれた』

~佐野家~

心の所に金丸という刑事が来る。

千夏の事件について取り調べに来た。

心の持ち物を持ってくるように文吾にいうも、今日の雪崩で心の荷物は巻き込まれたと説明する文吾。

疑いながらも佐野家を出ていく金丸。

文吾は本当のは心を金丸に引き渡すつもりだった。

心にパラコートを盗った理由を聞く。

答えない心だが、千夏を助けるために盗ったんだろ?という文吾。

鈴の転落事故。木村の雪崩事故。千夏のことも本当は助けようとしたんだろ?。

心『はい』

それを聞いた文吾は心を温泉に誘う。

文吾との裸の付き合い。

文吾『正直に話してくれ。じゃないと家には置けない。』

心『自分は・・・未来から来ました。2017年から来たんです。』

ノストラダムスは嘘つきだと爆笑する文吾。

文吾『2017年はどうなってる?車は飛ぶか?』

心『飛びません。でも自動運転になります。』

驚く文吾。未来ではタイムマシンが普通にあるのか?

心はタイムマシンはないし、自分が過去に来た理由も戻れるかどうかもわからないと答える。

話は北の国からへ。

北の国からが大好きな心。文吾も大好きだった。

人は好きな事や物が同じだと親近感が湧く。

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 2巻

文吾『子供がまだ食ってる途中でしょうが!』

文吾『2017年の俺はどうしてるかな?』

心『どうしてたいですか?』

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 2巻

文吾『自動運転の車はいらねぇな。』

文吾『ウチの子供らな。俺が運転する車を嫌がるんだ。運転荒いから酔うっていつもブーブーだ。』

文吾『それでも相変わらずよ・・・未来でも家族とやかましくしてたいなぁ。』

今後この村は平和かどうか尋ねる文吾。

心は事故や事件が多少起きることを伝える。

それを事前に教えてほしいという文吾。

そうしたら今日の雪崩みたいに事前に止めることが出来るからと話す。

文吾『どうだ?俺と心さんで。』

心『それは何のためですか?』

文吾『もちろん正義のためだ!』

心『はい』

心は文吾が理想の父親像と同じで感動して泣いた。

現代で家族を失った心が過去で再び家族を取り戻す

佐野家で過ごすことになった心。

過去のお金を持っていないため働かなくてはならない。

和子や文吾に相談して音臼小の臨時職員として働くことになる。

文吾は心に何故教師になりたいのか訪ねた。

心は昔事件があってそれの償いが動機だったと話す。

事件のことを聞くも口をつむぐ心に別の質問をする。

奥さんは何してた人なんだ?美人か?

妻は教師で大学で知り合ったこと。教師を目指さなければ出会ってなかったこと。娘が生まれなかったことを話す。

文吾『きっと意味があるんだよ。心さんがここに来たのには意味があるんだ。』

臨時職員初日。就職祝いで和子からカーディガンをプレゼントされる。

文吾や子供たちからはお祝いの食事のカニラーメンが振る舞われる。

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 2巻

そして教師を目指したきっかけがどうあれと今を楽しめとアドバイスする。

結果を知りながら防ぐことの出来ない事件

千夏の事件。

明音の事件。

長谷川の事件。

ノートに書いてある結果から徐々にずれていく音臼村の事件。

それどころか心自身が怪しい人物として逮捕されてしまう。

釈放されて文吾と話し合う心。

遂に心の口から文吾が殺人犯だということを語る。

村を出ようと提案する心だが、村を出ていくのはお前だという文吾。

そして再び深い霧に襲われる。

そして現代へ

現代の音臼小の石碑前に戻ってきた心。

急いで佐野家に向かう。

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 4巻

結果は変わっていなかった。

スマホで音臼小の事件を検索する心。

過去は変わらなかった。だが事件の日付や青酸カリが混入された飲み物が違う。

そして事件後に佐野家は一家心中を図り、母の和子と兄の慎吾が亡くなっていた。

娘の未来の面倒は誰が見ているのか。

急いで東京に戻る心。未来も和子もいない。そして由紀の荷物もない。

スマホには知らない履歴と知らない写真がある。

未来が産まれた病院に行っても心のことも由紀のことも未来のことも知らないと言われる。

由紀の実家に向かうも同じ様に疑問に思われてしまう。

この現代は心が元々いた世界ではない。

手掛かりが無くなって1からのスタート。

いや自分の過去すら改変されているんでマイナスからのスタートかもしれない。

心はこの世界では鈴と一緒に養護施設で育てられたらしい。

話を聞きに養護施設へ向かう。

施設での生活、鈴の状況、話を聞きに行くも鈴の行方は分からなかった。

もう一度過去へ。過去を変えたら再び現代も変わる。自分はもう元の世界に戻れないかもしれない。

それでも。

21人の命を救うことができる。

ピンポーン。

心の家に郵便が届く。開けてみると過去の音臼村で度々合った恐怖の絵。

犯人は生きている。この絵は由紀のこと?

由紀との再会

由紀と再会は出来た。だがやはり由紀は心の知っていた由紀ではなかった。

由紀の職業は週刊誌の記者。音臼村の事件を調べていた。文吾とやり取りした手紙を心に渡す。

1989年のあの日何があったのか。文吾に会いに行こう。

文吾との再会

文吾と再開した心。あの日、自分がいなくなってからの音臼村の事を聞く。

面会時間が終わりに近づき、最後に鈴の行方を聞くと、この前面会に来てくれた事ともうすぐ子供が産まれる事を聞く。

近くのネットカフェで改めて音臼小の事件を調べる。犠牲者が変わっている。

再び文吾に面会に行く。恐怖の絵の事と鈴の現住所を聞き面会は終わる。

鈴との再会

鈴は整形して名前も変えていた。

心のこれまでの事を聞くも上手く答えられない心。

ひとまず連絡先を交換してその場を離れた。

鈴は車椅子の男性と同居をしていた。

男性は鈴に弟が居たことに驚き、色々質問するもはぐらかす鈴。

友達にも会わせてくれない。弟のことも話してくれない。苛立つ男性。

鈴は過去を恐れている。どこから音臼小の事件に繋がるかわからないからだ。

そんな鈴の状況を自分に重ね合わせた心。

心『姉ちゃんの気持ちは俺分かるよ』

事件後の家族の姿

音臼村に居た佐々木紀子。

長谷川の婚約者で青酸カリを使用していた工場で働いていた女性。

その佐々木が文吾の無実を証明すると弁護士を通して文吾に連絡が来る。

父に面会に行く前の心と鈴。

鈴『孤独って人の心を壊すの。病んでいくのよ。』

文吾に面会に行く前に佐野家の事件後の暮らしを鈴に聞く。

嫌がらせの電話。家の破壊。心の出産のときには病院も助産師も助けてくれず自分で出産した事。

その後は村を出て何度も引っ越した。佐野家とバレるたびに嫌がらせを受けた。

和子は子供たちを守るために離婚して旧姓にした。

鈴は給食に除草剤を混入され入院する。

鈴の命に別状はなく退院するも、和子の精神は限界を迎えていた。

和子『もう終わりにしよう』

心と慎吾に睡眠薬を飲ませて風呂場で練炭を焚いて眠る。

鈴は文吾が逮捕された直前の事を思い出し、死んじゃダメだと思い心を抱いて風呂場を出た。

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 6巻

文吾『俺は正義の男だぞ。正義は勝つ。』

和子と慎吾は重くて運べなかった。

鈴は今まで事件の事になるべく関わらずに生きてきた。

名前も顔も変えてこれからを生きていく。

どうしても夫には事件のことを話せない。そして文吾にも心にも今日を最後に二度と会わないと話す。

文吾との面会。

佐々木が無実の証明をしてくれる事を二人に話し、二人にも連絡が行くかもしれないと話す。

面会が終わった帰り道、証明についてどうして今なのかを話している最中に鈴の夫と母に偶然会う。

鈴の夫は音臼小のクラスメイトの加藤みきおだった。

そして母は音臼小の教師の木村さつき。事件後にみきおを養子に迎えたのだった。

あの事件の日のことをみきおから聞く心。

そして音臼小の慰霊祭に誘われる。また連絡すると言いみきおの家から出ていく心と鈴。

心は鈴にみきおとの出会いを聞く。

鈴は顔と名前を変えた後に看護の仕事をしていて、そこでみきおと再会した。

みきおは今も事件の後遺症で苦しんでいる。そんな彼を支える事が加害者家族の償いだと話す。

心はみきおが自分達が加害者家族とは知らないのかと質問する。

鈴はみきおは文吾のことをとても恨んでいるからそれはないと否定する。

心は鈴の生き方は間違ってるという。こんな事一生隠し通せるわけがない。

文吾の無実を証明するしかない。

新たな証言

慰霊祭に行けば当時の事件の手掛かりがつかめるかもしれない。

だけど佐野家の人間だとバレるわけにはいかない。

今は記者をやっている由紀の力を借りよう。

由紀と喫茶店で事件の新証言のことを話す。

しかし背後には二人の会話を録音をしている木村が居た。

木村は心と鈴の正体を偶然にも知ってしまった。

その場を去り佐々木の連絡先を調べる。

ネカフェで寝ていた心。

心に弁護士から連絡先を聞いた佐々木から連絡が来る。

佐々木は、今は性が変わり上野紀子になる。

文吾の無実の証明の前に、心と一度会って話をすることに。

木村に呼び出された鈴。

木村は鈴の過去を全て知ってしまった。

木村『あなたが鈴ちゃんということは誰にも言わない。もちろんみきおにも。』

木村『その代わりにあなたに協力してもらいたいことがあるの。』

佐々木の自宅に向かう木村と鈴。

木村は佐々木の証言を何としても止めなくてはならない。

文吾には死刑になってほしいからだ。

木村は鈴に佐々木の証言を止める協力をしなければ、鈴の正体をマスコミにバラすと脅迫する。

父の無実の可能性か自分の幸せか。究極の二択を迫られた鈴。

佐々木の自宅に鈴を利用して入れてもらった木村と鈴。

そんな鈴に当時の事件の事を話す佐々木。

佐々木『音臼小の事件が起きること。実は前から知っていたんです。』

新たなる事実

佐々木は当時の長谷川の行動を語る。

青酸カリを盗ってくるように言われたこと。

明音が死んだこと。

明音の死体を遺棄しようとしたこと。

長谷川が亡くなった後、金丸に事情聴取をされたが長谷川のことは本当のことを言わずに嘘を言ったこと。

金丸が犯人に殺されるところを見たこと。

そして金丸と犯人が話していた内容の一つ。

「佐々木紀子が青酸カリで自殺します」

110番しようとした佐々木だが、その一言に恐怖して村を出ていった。

佐々木は犯人の顔を見ていないけれど、当時長谷川に電話をしてきた友人に声が似ていた。

二人に紅茶を出す。長谷川と二人で写った写真があると言い部屋を出る佐々木。

その間に木村は鈴にささやく

紅茶に「砂糖」を入れたらどうかしら?

私は入れろとは言わない。入れたらどうかしら?と思っているだけ。

過去の音臼小。

木村は事件当日に佐野家に様子を伺いに来ていた。

鈴と慎吾の話を聞きつつトイレを借りる。

木村の話を聞いて鈴は気づいた。

家に青酸カリを置いていったのは木村さつきだということに。

木村『ひどいわねぇ。私を疑うなんて。私は被害者よ。』

木村『真犯人を知っているのよ。』

鈴に耳打ちをする木村。ショックを受ける鈴。

写真を持ってきた佐々木。受け取って確認する木村。

鈴に写真を見せる。

佐々木の家を飛び出して「砂糖」を捨てる鈴。

道中に心と由紀と出会う鈴。

助けを求めて意識を失う鈴。病院へ連れて行く心と由紀。

家に残された佐々木と木村。

木村は佐々木に証言なんて辞めなさいよと促すも、佐々木は証言を辞めるつもりはないと話す。

そして・・・

佐々木を包丁で刺殺した木村。

誰かに電話をした後自らの腹も刺して倒れる。

木村『娘に刺されました・・・』

病院。

心は鈴に犯人の正体を聞く。

犯人の正体は鈴の子供が一番それを望まない人。

佐々木の身が危ないと感じた心は、鈴を雪に任せて佐々木の家に向かう。

佐々木は既に亡くなっており、心は由紀に電話をする。

心『犯人を捕まえます』

鈴に電話を代わる。

意識がもうろうとしている鈴。心が家に居た時の事を思い出す。

鈴『心、昔、私達どこかであった?・・・ずっと昔、音臼村で会わなかった?』

心『・・・そんな事あるわけないだろ』

心『また会って話しよう。』

病院前ですれ違う鈴と木村。

お互い驚きながらもその場を去る鈴。

病室。犯人と話す木村。

木村『何か買ってきてくれない?喉がカラカラなの』

犯人『そうだろうと思って買ってきたよ。オレンジジュース。』

音臼村へ

音臼村に着いた心。

三島病院前。過去の出来事を思い出しながら慰霊祭の会場へ向かう。

ここに犯人は来る。

犯人『やっと会えましたね。心先生。』

心『お前が犯人だったのか。加藤。』

加藤の目的はタイムスリップ。方法を聞くも心は知らないし分からないと答える。

心『自首しろ加藤。警察にも通報した。』

背後から心を刺す加藤。

加藤『母さんが余計なことをしたせいでメチャメチャだ。鈴にも殺人容疑がかかってる。警察はまともに話を聞かない。』

加藤『警察は来ない。来るもんか。』

心『俺は警察に助けを求めていない』

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 8巻

心は警察に殺人予告をしていた。

警察が到着して二人を発見。逃げる加藤。

霧に襲われる二人。

目が覚めるとまたタイムスリップをしていた。歩いてあたりを見渡すも再び倒れ込む心。

過去の文吾との再会

目覚めた心。過去の文吾との再会。

一週間近く眠っていた心。倒れていたところを村人が発見して救急車を呼んでくれた。

心は文吾に今日が何年の何月何日か確認をする。

1989年6月20日。

文吾は心に今までどこに居たかを尋ねる。

2017年に戻り未来の文吾と拘置所で会ったことを話す。

心『事件は起こる。あなたは犯人にされる。』

文吾『俺じゃない・・・犯人は誰だ?』

心『加藤みきおと木村さつきです。』

ショックを受ける文吾。

そこに和子、鈴、慎吾がお見舞いに来る。

場が一気に明るくなる。

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 8巻

追跡1

医者に退院はまだ早いと言われながら、事件を防ぐために行動する心と文吾。

加藤の家に向かうも表札がなく家にもいない。

加藤と木村が犯人ということに半信半疑の文吾。

未来のことを話してほしいと心に聞く。

車の中へ。

最初に来たときも今回来たときも霧に襲われた話をする。

文吾によると音臼村に伝わる神隠しの話があるらしい。

「霧が出た日にお稲荷さんに神隠しにされる」

未来に戻ると事件の内容も微妙に変わっていて、自分の生い立ちも変わっていた。

妻とは他人になり娘もいなくなっていた。

和子も慎吾も居なくなっていた。

文吾『どういうことだ?』

事件の後に一家心中して自分と鈴だけが助かった話をする。

ショックを受ける文吾。

鈴は妊娠中で相手が加藤みきおということ。

トントン。窓を叩く音に振り向くとそこには木村さつきが居た。

緊張が走る心。

木村を家まで送り加藤のことを聞くために家に上がる。

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 8巻

加藤の現状と生い立ちを聞く心と文吾。

加藤は身寄りの祖母の体調が悪く祖母の入院中は施設に預けられる予定。

他にも探りを入れる心。文吾が飲もうとしたお茶を払う心。

この人を信じてはいけない。

家宅捜査のようなことをする心を止める文吾。

この時点では木村は犯罪者ではない。

心は三島病院や音臼小の事件の証拠があれば逮捕できるはずという心。

ひとまず木村家を去り、詳しく未来のことを教えてほしいという文吾。

金丸が殺されるところ。

犯人がノートを持っていたこと。

犯人の姿は見ていないが声は加藤だったこと。

事件が24日ではなく25日の朝に起きたこと。

青酸カリが牛乳に入れられてたこと。

被害者が変わったこと。

死ぬはずだった木村さつきが死ななかったこと。

おそらく犯人がノートを見たことによって事件の内容が変わったこと。

一旦今まで起きた事件をまとめた二人。

不明点が多くとりあえずは加藤の下へ行くことにする。

だが加藤は施設におらず既に親戚に引き取られたことを聞く。

加藤信也。加藤の叔父と名乗っていた。

追跡2

加藤の連絡先は電話番号が使われておらず、祖母の入院している病院には加藤信也のことは知らないと言われる。

まだこの町にいるかも知れない。

追跡開始。

早く見つけないとまた過去が変わってしまうかもしれない。

不安になる心。

~佐野家~

心が戻ってきたことで明るい家族。隣の家に酢を借りに行く鈴に不審な声が襲う。

恐怖で家に戻る鈴。

帰宅する心と文吾。

部屋に入るとクラッカーと天ぷらのご馳走で迎えられる。

だが文吾は仕事があるので先に皆で食べててほしいと話す。

そんな文吾に和子も鈴も不審がり残念がる。

心は和子のお腹を見て来月産まれることを教えてもらう。

名前ももう決まっている。

『佐野正義』

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 8巻

文吾に差し入れを持っていく心。

文吾に村を出ようとは思わないのか尋ねる。

引っ越そうと思ったことはある。和子に提案もした。

いつまでも家族と一緒に暮らしたい。幸せに暮らしたい。

それが一番の望み。被害者にも加害者にもなってほしくない。

だけど事件を見て見ぬ振りをすることが一番自分が望まないこと。

事件が起きるのを知っていて逃げるわけにはいかない。

『今度こそ・・・なんとしてでも止めるべな。俺たち二人で。』

僕が殺した

ピンポーン。

田中家に来たみきお。

祖母のこと。学校のウサギのことを話す。

そしてウサギを殺したこと。明音を殺したことを話す。

みきお『どうしても次殺らなくちゃいけない人がいるんだ』

田中家が火事で燃える。田中家に駆けつけた文吾と心。

ピンポーン。

和子『どちら様?』

加藤『加藤です。』

和子『失礼ですがどちらの加藤さんですか?』

加藤『みきおの叔父です。実はみきおがいなくなったもので捜してます。』

和子『ちょっと待って下さい。今開けます。』

~田中家~

火事の中、田中の爺さんを助けに行こうとする文吾。

止める心だが、文吾は未来の世界で俺は生きている。だから自分はここでは死なないと話す。

まずは村人と協力して火を消し始める。

心は現場に居た木村を見つける。

不安そうな表情の木村。

~佐野家~

加藤は心の事、和子のお腹の子のことを尋ねる。

右手にはナイフを持っていたが、鈴に文吾からバケツを用意しろと連絡が来る。

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 9巻

佐野家を出る加藤。パトカーで帰宅する文吾。すれ違う二人。

加藤慎也の特徴に気づき加藤を追うも見失う。

~田中家~

心は木村にみきおの親戚の件を話すも、何も知らない木村。

過去の木村は現代の木村とは別人のように感じる。

翌日。

田中の爺さんが火事で亡くなったことが報じられる。

火事の原因は薪の不始末。

不審に思う文吾と心。和子から加藤の叔父と名乗る人間が家に来たことを伝える。

二人はその人物が加藤信也だと確信する。

追跡3

文吾と心はみきおの家に向かう。

大家さんに家の中に入れてもらい部屋中を調べる。

不気味な集合写真を発見する心。

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 9巻

カセットテープもたくさんあり、何本か再生しても何も録音されていなかった。

加藤の心情を推理する二人。皆を憎んでの犯行か。

文吾は未来で自分が逮捕された後に青酸カリが押収されたことを思い出す。

犯人が意図的に忍ばせたとして、犯行後に忍ばせるのは難しいと話す。

既に自宅に青酸カリが忍ばされているかもしれない。

文吾は心に青酸カリの探索と家族に村を出る準備を任せる。

自分は加藤を探す。

心の腹の傷を心配する文吾。

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 9巻

佐野家に戻り和子に村を出てはどうかと提案する心。

その提案は文吾の提案だべと尋ねる和子。

疑問に思う和子に心は、文吾を信じましょうと話す。

青酸カリを探す心。

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 9巻

~警察署~

文吾は加藤信也という人物が怪しいと言い、警官に協力を頼むも良い返事はもらえない。

警官は金丸の後輩で、音臼村事件の一連の資料を持っていた。

資料の中の写真を確認する文吾。

警官は金丸がその写真をみて「ある事」に気づいたと言っていて、その「ある事」が何か分かるかと文吾に尋ねる。

金丸と警官の会話を詳しく聞く文吾。

金丸は首の痣を誰がつけたのかを気にしていた。

パーティ

佐野家に戻る文吾。

心に青酸カリは見つかったかと尋ねるも、怪しいものはなかったと話す心。

部屋に集まっている佐野家。

鈴と慎吾は村を出るのに猛反対する。

そんな様子を見て今夜は家族皆で過ごそうと提案する心。

心『家族の時間。作りましょう。』

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 9巻

ジンギスカンを食べる佐野家。

鈴は心にお父さんは見つかったのかと尋ねる。

咳き込む文吾。

心『会えたよ。』

お腹の子にハーモニカを聞かせる文吾。

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 9巻

心『ハーモニカ。吹けるんですね。』

文吾『適当だ。作曲俺。』

昼間に庭で見かけたタイムカプセルについて訪ねる心。

佐野家は転勤族。

いつか家族で戻ってきた時にタイムカプセルを開けたら面白いんじゃないかという事で始めた。

心『僕らも何か埋めませんか?』

心は佐野家の家系図と指輪を封筒に入れる。

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 9巻

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 9巻

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 9巻

庭に埋める佐野家。

文吾『みんな絶対掘り起こすんじゃねぇぞ。未来までのお楽しみだ!』

別れ

翌日。車で親戚の下へ向かう和子、鈴、慎吾。

見送る文吾と心。

道中にカラーコーンがありそれをどかす和子。

その様子を伺う不審な人物。

~駐在所~

加藤の追跡を開始する文吾と心。

~音臼小~

木村にみきおから電話が入る。

お婆ちゃんが手術をすること。札幌にいること。叔父さんの仕事を手伝っていること。早く皆に会いたい。

みきお『お泊り会にはちゃんと行くからさ』

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 9巻

~パトカー内~

明音の事件を推理する文吾と心。

明音の首の痣は子供がつけたもの。加藤みきおだ。

そして加藤信也と名乗る男の謎。

これまでの事件に関与しているのか。お泊り会に現れるのか。

~田中の葬式会場~

親戚の下へ電話をする文吾。

和子たちはまだ親戚の家に着いていない。

不安になる文吾。

音臼小の校長や生徒に囲まれる心。

心は木村にみきおがお泊り会に来ることを知らされる。

加藤信也はお婆ちゃんの手術のためにお泊り会の現場には来ないが、朝7時10分の電車でみきおが駅に来る。

文吾は校長にお泊り会を延期して欲しい。土下座をして頼むも受け入れられない。

和子たちも行方不明。

心配して慌てる文吾に探しに行こうと提案する心。

文吾は明日殺人が起きる現場の方が最優先と話す。

お泊り会の前に手はずを確認する二人。

文吾は駅に来る加藤を待ち、姿を確認したら身柄を拘束すること。

心は学校に待機して、お泊り会が始まる前に不審なものがないか確認すること。

14時にグラウンドが開放されるので全員をボディーチェックすること。

木村から目を離さないこと。

もし緊急事態が起きたら学校内の火災報知器のスイッチを押すこと。

文吾『もしこの事件を止めたら心さんはどうなる?別人になる?』

文吾『事件を止めた瞬間に心さんがいなくなるってこと、ないよな?』

心『どうでしょう。そもそも現代に戻れるかわかりませんよ』

文吾『きっと・・・上手くいく・・・絶対に』

~???~

どこかの室内だろうか。場所はわからない。

口を塞がれ縛られている和子。

6月24日

佐野家の中を確認する文吾と心。

家の中には怪しいものはない。外を見てくる心。

親戚に電話をする文吾。和子はまだ着いていない。

道内の病院への連絡。病院に居ないようなら警察への連絡を頼む文吾。

外の確認も終わった心。問題は無い。

心に無線と手錠を渡す文吾。連絡は無線で取り合うことにする。

心『佐野さん。絶対に成功させましょう』

握手を求める心。

文吾『握手は全部が無事に終わってからだ。全部終わったら・・・』

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 9巻

文吾『また温泉でもいくべや』

~音臼小~

緊張から嘔吐する心。心に声をかける木村。

持ち物検査を実施することを木村に話す心。

反対する木村だが、心の必死の表情で納得する。

木村の荷物を検査すると生徒たちの作文が入っている。

六年 木村学級 加藤みきお

春は好きじゃない。

どうして人は春をうれしくおもうんだろう?

どうして春が来ると人は笑うんだろう?

春は好きじゃない。

だって雪がとけるから。道路も車も汚くなるから。空気も汚くなるから。

朝がくるのも早くなるから。夜になるのがおそくなるから。

学校に行くにも外に出るにも春は好きじゃない。

桜の花もきれいじゃない。人の息が好きじゃない。家の温度も好きじゃない。

前まではそう思っていた。

この村にやってきた3年前もそう思っていた。

だけど村の人たちはみんな親切で、いい人で、優しかった。

友達ができた。友達も優しかった。先生もやさしかった。

桜の花も、水も、空気も、草も、木も、みんなやさしかった。

うれしくて毎日泣いた。うれしくて毎日笑った。

来年の春は来なければいい。

みんなとお別れすることになるから、やっぱり春は好きじゃない。

加藤とみきお。

事件の事を話す二人。

千夏の事件。

長谷川の事件。

明音の事件。

~音臼小~

文吾から心に連絡が来る。加藤が駅に来なかったこと。

木村にみきおから連絡が来る。みきおの下へ向かう木村。

事件から大人になるまでの事を思い出す加藤。

木村の首を絞める加藤。

校長から木村がいなくなったことを知らされる心。

文吾にそのことを伝える心。

心には学校から離れないこと。加藤と木村の家を回ってから学校に行くことを伝える文吾。

教室に向かう心。

黒板には加藤が書いた絵。加藤の絵をメモして学校中を探す心。

様子を見に来た佐々木。

佐々木の近くに不審な物音。

トイレの窓ガラスが割られている。

続々と学校に集まってくる村人。

持ち物検査を始める文吾と心。

加藤はどこに居る?この過去の世界も記録とは違うことが起きている。加藤はこっちの行動の裏を読んで犯行を計画しているはず。

『あーあー、マイクテスト、マイクテスト』

放送室からみきおの声。放送室に向かう文吾と心。

持ち物検査をやるからリュックの中を見せてほしいというも断られる。

そこに通りかかる学校の関係者。

助けを求めるみきお。

度を超える警備に村人からのクレームが出てると注意を受ける文吾と心。

リュックを渡しに来たみきお。

水筒の中の飲み物を捨てたあと、夕食前の18時に火災報知器を鳴らして強制的にお泊り会を中止することにした二人。

心は加藤を探す。文吾はグラウンドの警備。

みきおは教室内で他の生徒に、飲み物に混ぜるとジュースになる粉を渡す。

夕食の時にこっそり混ぜて飲もう。

そこに心が通りかかり生徒たちに食事の準備を促す。

心はみきおに付きっきりで監視をする。

夕食の時間。

火災報知器を鳴らそう。

飲み物を用意する文吾。

火災報知器のスイッチを押す心。しかしスイッチが押せなくなっている。

慌てて教室に向かう心。

飲み物に毒が入っていることを村人に伝える心と文吾。

毒入りの水を村人の前で飲むみきお。

倒れて苦しむ。しかし苦しむふりをしているだけだった。

そこに村人から慎吾が見つかったと知らされる。

慎吾は佐々木に背負われていた。

何があったか事情を聞く文吾。

佐々木は慎吾と村に来る途中に偶然出会った。

話を聞くと和子と鈴が知らない男に連れて行かれて、自分だけを逃してくれたと話す。

慎吾のポケットには男が書いたと思われる絵。

お泊り会は中止になり、みきおを別の部屋に閉じ込める。

文吾が心に慎吾の持っていた絵について相談する。

18時30分に小屋で何かが起きる?

心は自分が小屋に行くと言い文吾は学校にいてほしいと伝える。

そして出来るだけ警察と行動をともにして疑われないようにしてほしいと話す。

もしこの後何かが起きてその時に文吾が疑われたら意味がないからだ。

そんな心に文吾は怒りの感情をぶつける。

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 10巻

俺たちの目的は事件を止めることだ。

あくまでも家族を心配する心と村人を守りたいという文吾。

そんな文吾に事件を止めたら自分は消えてしまうかもしれない。

帰る場所が無い心と家族が待っている文吾。

小屋に行くのは自分だと言って向かう心。

小屋についた心。小屋では事件のデータを記録したテープが流れている。

背後から襲われる心。

気づけば木村の遺体とともに小屋の中へいた。

手錠で繋がれている心。

小屋に灯油が撒かれる。撒いているのは加藤。

加藤も心と一緒にタイムスリップをしていた。

和子と鈴の行方を聞く心。

ここにはいないと話す加藤。そしてお泊り会の大量殺人も興味がなく起きないという。

加藤の目的は鈴だった。

~みきおの回想~

鈴に好きな人はいるのか訪ねるみきお。好きな人はいないけれど結婚するなら文吾みたいな人が良いという。

正義感のある人はやっぱり良い。

そんな鈴に警察官は正義ごっこが仕事といい明音の事件も解決できていないと言ってしまう。

みきおは鈴を悲しませたから明音を殺害した。

Sのキーホルダーは鈴に知ってもらうためのメッセージだった。

事件の後は鈴をずっと追っていた。

養護施設、高校、勤め先、顔を整形したこと、名前をかえたこと、全てを知って鈴に近づいた。

でも鈴は自分の知っている鈴ではなかった。

慰霊祭で全員を巻き込んで死のうと計画していたところに心が来た。

そしてタイムスリップ。

タイムスリップ後は過去の自分・みきおの下に向かった。

今の君の計画だと鈴は別人になる。

助言も協力もするけれどシナリオは君が作るべきだ。

みきおは心と文吾を消す計画を考える。

和子を殺害すれば心を消すことが出来る。

加藤にお願いするも加藤は和子を殺害しない。

理由を聞くと鈴の過去を不幸にするほど未来の鈴は変わってしまう。

鈴は子供の頃に正義感のある父のような男と結婚したいと言っていたことを思い出す。

それを聞いたみきおは加藤に罪をかぶせて自分が正義の味方になることを思いつく。

遺書を書いて全ての罪を告白して死ぬ。

小屋に火を付ける加藤。

~音臼小・旧体育館~

『大丈夫?今助けてあげる』

旧体育館から鈴と和子を助け出したみきお。

鈴を背負って体育館に来る。

加藤の書いた遺書を見つけたといい文吾に見せるみきお。

文吾はこれもみきおの計画だろうと信じない。

加藤信也の事を問いただしてもとぼけるみきお。

心のことが心配で小屋に向かおうとする文吾。

背後にはナイフを持った加藤。

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 10巻

身代わりになる心。

加藤の自白を記録したカセットテープ。

心『お前の・・・殺人の証拠だ・・・』

再び文吾を刺そうとする加藤。

加藤に拳銃を向け打つ文吾。

文吾『心さん!心さん!』

心『は・・・は・・・』

文吾『喋るな!喋んなくていい!』

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 10巻

手を握る文吾。

文吾『もう大丈夫だ・・・な!?』

文吾『約束だべ。温泉に行くぞ。家族みんなで。』

文吾『もうどこにも行くな・・・ここにいればいい。』

文吾『聞け・・・俺の話を聞いてくれ心・・・』

文吾『お前は俺の子だ!俺の・・・俺の息子だ!!』

文吾『心——-!起きろ!起きてくれ!』

文吾『死ぬな!親より先に死ぬやつがあるか!心——-!』

2017年6月10日

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 10巻

音臼村の家に来た佐野家。

タイムカプセルを掘り起こす。当時を懐かしく思う佐野家。

雨が強くなってきたため今の自宅に戻る。

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 10巻

週刊誌には音臼村のみきおの記事が載っている。

鈴は文吾にみきおの居場所を捜していることをもうしていないか確認する。

文吾はもう現役を引退したし今さら見つけられないと話す。

未来の心は教師になっていた。そして同僚の由紀と結婚をする。

テセウスの船

その昔。

クレタ島から帰還した英雄・テセウスの船を人々は後世に残そうとした。

時とともに古くなって朽ちた部品を新しい部品に交換していくうちに当初の部品は全て無くなった。

ここで矛盾が生じる・・・

この船は最初の船と同じと言えるのか?

テセウスの船に学ぶ人生で役立つ事

出展:講談社 東元俊哉 テセウスの船 3巻

心『悪いことしたと思ったら・・・その気持ちはただ思っていてもダメなんだって。その気持ちは相手に伝えないと意味ないんだ。』

おじさん編集長〆の一言

おじさん編集長
おじさん編集長

物語のテーマは【愛】だと思う。

心の由紀と未来への愛。

文吾の家族への愛。

加藤の鈴への愛。

同じ愛情でも過程や方法を間違えると事件になってしまう。良くも悪くも愛という感情は強い。

歴史改変前の佐野家。

和子は逮捕された文吾を信じないのに違和感があった。

歴史改変後は佐野家の日常が描かれていて、家族愛が非常に溢れていたと思う。

文吾のことを信じないのは愛の裏返しだろうか。

あまりにも日常が幸せで文吾を愛していたからこそ憎しみが勝り殺人犯と信じる。

あまりにも日常が幸せで文吾を愛していたからこそ悲しみが勝り殺人犯と信じない。

一見矛盾しそうだがどちらも成り立つ。

過去は変えられない。だけど未来は選ぶことが出来る。

心が過去から現代に戻った時。

自分の知っている世界が無くなっているのに、周囲の人間が自分を知っていて、更に過去が改変している状況に恐怖を感じた。

見事にタイトルを回収した【テセウスの船】

物語を誰の目線で見るかでだいぶ印象が変わる本作。

個人的にはバッドエンドの印象。

やはり心の目線で見ると、由紀の死。歴史改変による、娘の存在の消滅。母と兄の死。

そして最後には自分自身の死。

改変後の未来では佐野家は幸せに暮らしている。

だけど幸せの影には心という家族が必死に動いていたという現実がある。

歴史改変後の心が夢を叶えて教師になっている。そして由紀と結婚して幸せになっている。

とてもとても喜ばしいことである。だけど幸せになっているのは心は心でも別の心。

最初の心の状況、生活、行動を考えると複雑な気持ち。

ただそれでも。タイムスリップ後の心は、タイムスリップ前とは違って文吾や家族の温もりに触れることができた。

みきおの存在もバッドエンドの印象に拍車をかける。

物語の最後のページをみきおで締めたところに、不安とモヤモヤの原因があると思う。

ドラマ版では原作と別に犯人が居るとのことで、非常に楽しみにしている。

決して佐野文吾(鈴木亮平さん)が犯人ではありませんように・・・

それではまた明日。

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