【オケラのつばさ】金を失った男が見つけた“生きる意味”とは？笑いと社会風刺のギャグ漫画！

『オケラのつばさ』は、貧乏神と一人の青年が織りなす、社会風刺と人間味あふれるコメディ作品。
この記事を読むと――
✅ 貧乏を笑いに変える独特の“社会風刺ギャグ”の魅力
✅ 主人公・翼と貧乏神の息ぴったりな“バディ感”の面白さ
✅ 名作『アフロ田中』シリーズとの繋がりや共通点
この3つがわかります。

『オケラのつばさ』ってどんな漫画？

『オケラのつばさ』は、のりつけ雅春による社会派ギャグ漫画。
『アフロ田中』シリーズでおなじみの作風ながら、テーマはよりシリアスで哲学的。

主人公・桶川翼は親の遺産で裕福な生活を送るが、ある日突然、バイク事故で死亡。
目覚めた彼を待っていたのは“命の代償”としての新しい人生――
「お金が使えない」世界でどう生きるか、という過酷な現実だった。

作品の舞台は現代日本ながら、設定はまるで寓話。
貧乏神との掛け合いや、現実的すぎる金欠エピソードを通じて、お金と人間関係の本質がユーモラスに描かれていきます。

『オケラのつばさ』のおすすめポイント💡

・“貧乏”を笑いに変える社会風刺コメディ
・翼と貧乏神の“バディ感”が最高
・“アフロ田中”シリーズとの繋がり

作品情報

作品名	オケラのつばさ
作者	のりつけ雅春
巻数	全5巻
ジャンル	ギャグ・コメディ/日常/裸/金/友達/貧乏
掲載誌	ビッグコミックスピリッツ
連載期間	2014年8号 から 2015年31号

気になった方は、まず試し読みしてみてください👇
『オケラのつばさ』を読む

“貧乏”を笑いに変える社会風刺コメディ

のりつけ雅春作品の真骨頂は、下ネタやギャグの奥に潜む社会風刺。
『オケラのつばさ』では「貧乏」が主題ながら、笑いで包みながらも現実的な痛みを突いてくる。

「お金が使えない」という設定は単なるギャグではなく、
現代人の“依存”や“浪費”を浮き彫りにするメタファーでもある。
スマホが止まり、電気が消え、コンビニすら入れない――
その極限状態で初めて見える“人との繋がり”や“生きる意味”。
ギャグで笑いながらも、どこか胸が締めつけられる読後感がある。

翼と貧乏神の“バディ感”が最高

本作を支えるもう一つの魅力が、翼と貧乏神のコンビ。
ツッコミどころ満載のやり取りは、まるで漫才のようなテンポ感。
特に、翼の正論ツッコミと貧乏神のマジメなボケのギャップが笑える。

しかし物語が進むにつれ、二人の関係は単なる掛け合いから“奇妙な友情”へと変わっていく。
お金のある生活に必死だった翼が、貧乏神との生活を通じて、「お金の使えない生活のヤバさ」を少しずつ学んでいく。
アフロ田中的な“人間味のある笑い”がここでもしっかり健在。

“アフロ田中”シリーズとの繋がり

『オケラのつばさ』は単体でも完結しているが、実は『アフロ田中』と同じ世界線で描かれている。
最終巻には田中広本人が登場し、『さすらいアフロ田中』のその後のチョイ話もあり、田中ファンにもおすすめ。

『アフロ田中』が“青春の痛みと笑い”を描いた作品だとすれば、『オケラのつばさ』は“人生の再出発と希望”を描いた精神的続編ポジション。
社会の厳しさの中で、それでも笑って生きようとする姿は、のりつけ雅春作品の根っこにある“生きる肯定”そのもの。

まとめ

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