長年愛され続ける名作『美味しんぼ』
『美味しんぼ』全巻レビューシリーズでは、各巻のエピソードを一話ずつ丁寧に読み解き、食・人間・社会をテーマに描かれた物語を深く掘り下げます。
この記事では、その中から【第98巻】に収録されたエピソードを解説します。
『美味しんぼ』は各サービスで試し読みできます。
特徴が少しずつ違うので、使いやすいものを選んでください。
【美味しんぼ】98巻 各話あらすじ&レビュー
【美味しんぼ】98巻のおすすめポイント
・長崎の歴史
98巻1話【日本全県味めぐり 長崎編〈1〉】
「日本全県味めぐり」
海原雄山から「今回の舞台は長崎県にしたい」と要望があったので、受けて立つ山岡達。
「東西グラフ」の中口から山岡宛に電話がある。
喫茶店で待ち合わせして話を聞くと、中口とカメラマンの滝川が結婚するという報告を受ける。
だがこんな時代に結婚して子供を作るのが不安だという。
山岡達に「子育てに不安はないのか?」と尋ねるが、その場で山岡達は答えることが出来ない。
結婚に踏み切るキッカケになるかもしれない。
山岡は二人を「日本全県味めぐり」の取材に同行させる。
飛沢は海原雄山のもとへ行き、今回の舞台を長崎にした理由を尋ねる。
「長崎には忘れてはならぬことがある。特に現代の人間がな。」
「ここで語っても面白くない。長崎でそれを見せてやろう。」
海原雄山はそう話し…
漫画の旅人対決の舞台を初めて指定した海原雄山。
98巻1話【日本全県味めぐり 長崎編〈2〉】
前回からの連続エピソード。
長崎を取材する一行。
長崎では料理の味付けに砂糖が第一になっている。
料理に甘さが足りないと「長崎から遠い」
逆に十分に甘いと「長崎に近い」と表現する。
そして料理の取材だけではなく「原爆資料館」にも取材に行くが…



次回へ続く。
98巻1話【日本全県味めぐり 長崎編〈3〉】
前回からの連続エピソード。
取材を続ける一同だが、長崎は思ったより西欧文化の影響が残っていない。
そこで山岡は唐子模様の皿に注目して「長崎編の主題が決まった」という。
ひとつは「長崎に近い・遠い」
ひとつは「唐子模様の皿」
その意味とは…



次回へ続く。
98巻1話【日本全県味めぐり 長崎編〈4〉】
前回からの連続エピソード。
取材を終えた一同。
いよいよ対決当日を迎える。
「至高のメニュー」からの発表。
「平和と国際友好の大事さ」を料理を通じて表現する海原雄山だが…



次回へ続く。
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98巻1話【日本全県味めぐり 長崎編〈5〉】
前回からの連続エピソード。
・フランス人の神父・ド・ロ神父がそうめんを持ち込んだエピソード
・オランダ正月のターフル料理
について話す海原雄山。
オランダ正月は西暦の1月1日で、旧暦の正月とは違う。
この二つのエピソードは国際友好が上手くいった例。
そして国際友好が成立していない例も話す海原雄山だが…



次回へ続く。
98巻1話【日本全県味めぐり 長崎編〈6〉】
前回からの連続エピソード。
国際友好が成立していない例として、アメリカの反捕鯨、そして原爆を投下されたことを合わせて語る海原雄山。
長崎の平戸市生月町の郷土料理で欠かせないのがクジラ料理。
これほど地域に根づいているクジラ料理だが、反捕鯨団体によって自由に獲ることができなくなっている。
そして戦争を早く終わらせるためとの言い分で、民間人を狙った残虐行為はどんな言い訳も通じない人道に反する犯罪行為と語る。
この原爆こそ国同士の友好関係を失った極限に何があったか物語る。
・各国との友好関係の大事さ
・戦争がどんな惨禍をもたらすか
「平和と国際友好の大事さ」を語った後、もう一つの主題として「長崎の風土の特異な面白さ」を上げる海原雄山だが…



次回へ続く。
98巻1話【日本全県味めぐり 長崎編〈7〉】
前回からの連続エピソード。
「長崎の風土の特異な面白さ」として、長崎でしか味わえない材料を使って料理を披露する海原雄山。
そして締めの言葉として「平和と国際友好の大事さ」を再度語る。
最近の日本では、
・日本を再び戦争をする国に変えようとした動きが高まっている。
・長崎の風土の豊かさとそれが戦争で失われる恐ろしさを長崎に来れば肌で理解できる。
・長崎こそ平和と国際友好の基地。
・食文化を通じて長崎の重要さを教えるのが「至高のメニュー」の目的。
そして「究極のメニュー」の発表が始まり…



次回へ続く。
98巻1話【日本全県味めぐり 長崎編〈8〉】
前回からの連続エピソード。
「究極のメニュー」は、「長崎の食文化に異国情緒はあるか」という主題を考える。
卓袱料理を例に上げて、外国の食文化がそのまま残っていなかったと話す山岡達。
元々は外国からの料理だが、日本人の好みに合わせて日本の社会に取り込んだと話す。
そして分かりやすい例として「カステラ」をあげるが…



カステラは和菓子。
外国の文化を元に日本人好みに合わせて改良する。
まさに日本人の特性だと思う。
ラーメン、カレー、餃子。
もはや日本食。
98巻1話【日本全県味めぐり 長崎編〈9〉】
前回からの連続エピソード。
カステラは名前は異国のものだが中身は日本のもの。
逆に日本の食べ物なのに、外国風の名前をつけたものがあると話す山岡達。
それは「カラスミ」で…



次回へ続く。
98巻1話【日本全県味めぐり 長崎編〈10〉】
前回からの連続エピソード。
「甘さ」をもう一つの主題にした「究極のメニュー」
恐るべき甘さ、恐怖の甘さの料理を体験してもらう。
・江戸時代まで日本人が知らなかった砂糖の味
・長崎の食文化にいまだに残る外国の食文化の影響がこの甘さ
・甘さの文化を残しているのは長崎が日本の玄関口だったから
・甘さの文化は長崎の歴史に深く根付いたもの。長崎の食文化を考える時に忘れてはならない
勝負の行方は…



個人的に食事の味付けが甘いものが好き。
いつか長崎に行ってみたい。
作品に興味を持った方は、こちらから電子版を確認してみてください。
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なお『美味しんぼ』は、漫画だけでなくテレビアニメとしても映像化されている。
料理そのものの描写だけでなく、山岡士郎と海原雄山の対立、仕事・家族・価値観の衝突といった人間ドラマが、アニメではより直感的に伝わってくる。
原作のエピソードを忠実に再構成しつつ、テンポよくまとめられているため、
「どの話から見ても成立する」のがアニメ版の強みだ。
漫画をすでに読んでいる人ほど、セリフの間や表情のニュアンスに気づかされる場面も多い。
→ アニメ版『美味しんぼ』
まとめ



一冊まるごと「日本全県味めぐり」編。
長崎の歴史を食文化から知るには良い一冊。
この記事が『美味しんぼ』に興味を持つきっかけになれば幸いです。





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