【美味しんぼ】を読んだことあるけど、一つ一つのエピソードは忘れちまったという方。
【美味しんぼ】の存在は知ってるけど、読んだことがないという方。
【美味しんぼ】実は子育てエピソードの方が好きという方。
そんな人たちに向けて!
今回の記事は【美味しんぼ】77巻 全話レビュー「栗田 実家に帰る」です。
【美味しんぼ】77巻のおすすめポイント。
・非人道的冷酷人間・山岡
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【美味しんぼ】77巻 各話あらすじ&レビュー
77巻1話【食欲を呼ぶ味】
交通事故から一週間が経つが、海原雄山の食欲が戻らない。
栗田や「美食倶楽部」の人間が料理を作るも食欲が戻らず、山岡を頼りにするが山岡は、
「あんな奴に俺はこれ以上関わりたくない」
「食欲がなくなって死ぬんなら、それが寿命というものだ。死なせてやればいいんだ。」
「あの男が死のうと生きようと俺の知ったことじゃない。」
と聞く耳を持たない。
そんな山岡の態度を中川から聞いた栗田は、
「あなたのその非人道的な冷酷さには、私はもう耐えられない。」
「そんなあなたと子供を一緒に育てる自信もない。」
「私は実家で子供を育てるわ。」
と山岡に告げる。
そんな山岡は、富井副部長にシラウオの取材に行きたいと懇願して…
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山岡の発言に一同ドン引き。
エピソード料理
「シラウオ料理」
77巻2話【伝統の底力】
有名な経済評論家・市沢征助に「究極のメニュー」「日本全県味めぐり」を批判された大原社主。
・経済を建て直さなければならないこの時期に、未だにバブル期のように浮かれた仕事
・日本の伝統食文化など何の価値もない
・現代の若者には通用しない
・これからの若者にはカビの生えた伝統から解放してやって、国際社会で競争する力をつけてやらなければならない
・いつまでも古いものにとらわれていては、日本の経済再興は望めない
とボロクソに言われる。
例のごとく大原社主のメンツのために、何とかしろと業務命令を受ける山岡だが…
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古いから時代遅れとは限らない。
美味しいからいつまでも残る。
それが伝統食というもの。
その通り。
古いものはその時代時代の人間に選ばれてきて残ってきた、まさにベストなもの。
良くないものは伝わらず残らず消えていく。
エピソード料理
「ごまだしうどん」
77巻3話【雄山、退院!!】
海原雄山が無事退院する。
だが「帝都新聞社」の峰山社長、団社長は海原雄山の体調を心配している。
交通事故以前のような味覚・堅固な反俗的な本質追求の態度を維持できてるか。
山岡は「美食倶楽部」で行われる、海原雄山の快気祝いの会を利用して海原雄山を試すことにするが…
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海原雄山を試す山岡だが、逆に返り討ちに合うのは草。
エピソード料理
「カニ料理」
77巻4話【本物のたこ焼き】
ブラック・八笑師匠・吉本興業の野山が「東西新聞社」にやってくる。
ブラックは不機嫌そうな顔。
そんなブラックを「説得してほしい」という八笑師匠。
大阪で野山の企画した「東西落語家腕くらべの会」というものが開かれるが、ブラックは大阪が苦手。
・大阪の人間はあくが強くて自己主張が強くて、拙のような淡白な江戸者はついていけない
・大阪の落語も騒々しくて笑いを取るのが第一で、東京の落語のように粋でなく味わいもない
そんなブラックの意見に真っ向から反論する野山。
・落語は元々大阪で始まった
・そもそも東京の落語は大阪の落語の移植
・粋で味わい深いのは関西
・今食べてる料理も元は関西料理
だがブラックは、たこ焼きのようなものを食べている人間に、食べ物の味について語ってほしくないと怒る。
それには野山も黙っておらず二人は大喧嘩。
翌日、「東西新聞社」で「日本全県味めぐり」の次回の県をどこにするか話し合う「東西新聞社」「帝都新聞社」団社長。
海原雄山は「交通事故の間、たまった仕事があるので県の選定は【究極のメニュー】側に任せる」という。
そこで山岡は、先日のブラックの件をふくめて大阪に取材に行こうと提案するが…
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【美味しんぼ】で度々テーマになる、VS関西人。
エピソード料理
「たこ焼き」
77巻5話【日本全県味めぐり 大阪編〈1〉】
「日本全県味めぐり」の取材で大阪に来た、山岡・富井副部長・ブラック・中口・滝川。
大阪の案内人は野前。
野前に大阪料理の真髄を味わってもらうと案内された料亭でハモ料理を味わうが…
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中口と滝川の存在感の無さは異常。
エピソード料理
「ハモ料理」
77巻5話【日本全県味めぐり 大阪編〈2〉】
前回からの連続エピソード。
「日本の食文化がおかしくなってきている」という、昆布の名人・土居。
そして出汁の実験をするというので土居の店で売っている「十倍出し」を味わう一同。
お湯を入れて十倍に薄めると吸い物ができるが、非常に味わい深く美味しい。
出汁のもとの昆布とかつお節に良いものを使っている証拠だと興奮する山岡。
そして泉州での取材に向かうが…
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「十倍出し」を調べてみたら実売していた。
こんぶ土居公式サイト
エピソード料理
「泉州の家庭料理」
77巻5話【日本全県味めぐり 大阪編〈3〉】
前回からの連続エピソード。
在日韓国人・朝鮮人が多く住む街、鶴橋に取材に来た一同。
そこでバッタリと海原雄山と出会い、山岡は火花を散らせる。
その後、コリアン・タウンと呼ばれる地区でさらに取材を続ける一同。
肉・餅・キムチ・魚と様々な食材があり、どれを使用するか悩む山岡。
そして対決当日を迎えて…
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栗田に電話をした後に「栗田の助けがほしい」とつぶやく山岡。
栗田も「子供達を両親に預けて飛んで行ってしまいたい」という。
相思相愛の夫婦。
77巻5話【日本全県味めぐり 大阪編〈3〉】
前回からの連続エピソード。
「至高のメニュー」からの発表。
・茶粥
・豚の胎盤
・ハラミ
・韓国酒
・こんにゃくの刺し身
・タニシとワケギの酢味噌和え
・じゃこ豆
・はすね餅
・日本酒
韓国や河内地方の食文化にスポットを当てた海原雄山。
そして日本酒にふさわしい主菜に進むと言って…
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次回へ続く。
77巻5話【日本全県味めぐり 大阪編〈3〉】
前回からの連続エピソード。
「同じ食材を使っても大阪と東京ではだいぶ違う」と語る海原雄山。
その一つが「うなぎ」。
大阪では「うなぎ」は背から裂くが、東京では腹から裂く。
そして大阪では頭を付けたまま焼くが、東京では頭をとって焼く。
さらに違うところは「まむし」という食べ方。
一見普通のうな丼だが、飯の中にもうなぎが入っている。
さらに「半助鍋」という、うなぎの頭の鍋を出す海原雄山。
「半助鍋」を主菜に選んだ理由は、大阪の人間の食に対する根性が凝縮しているから。
捨てるはずだったうなぎの頭をまだまだ食べられると言って見逃さない。
形や見栄にこだわって美味しいところを捨てるのは愚かだという、極めて合理的な精神の現れ。
最後に甘いもので締めくくる「至高のメニュー」。
大豆の餡で餅をくるんだ「くるみ餅」
そして「究極のメニュー」の発表が始まり…
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次回へ続く。
77巻5話【日本全県味めぐり 大阪編〈3〉】
前回からの連続エピソード。
「究極のメニュー」の発表。
郷土料理を学校給食に取り入れた八尾市。
献立の中から三品を選んだ「究極のメニュー」
・若ゴボウのサラダ
・河内のっぺ
・紅ズイキの煮物
そして主菜に鯨を持ってくる。
・鯨のはりはり鍋
大阪の食文化に古くから残る鯨料理を主菜として、反捕鯨国に訴える山岡。
勝負の結果は…
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栗田の立ち位置が山岡の妻と海原雄山の義理の娘になっているせいで、勝負の勝ち負けに一喜一憂しなくなってきてる感がある。
まとめ
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77巻から栗田が「山岡さん」呼びから「士郎さん」呼びに代わる。
遅くね?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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それではまた次の記事でお会いしましょう。
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