【美味しんぼ】6巻 全話レビュー「超能力でテレポート」

長年愛され続ける名作『美味しんぼ』

『美味しんぼ』全巻レビューシリーズでは、各巻のエピソードを一話ずつ丁寧に読み解き、食・人間・社会をテーマに描かれた物語を深く掘り下げます。

この記事では、その中から【第6巻】に収録されたエピソードをレビュー形式で解説します。

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【美味しんぼ】6巻 各話あらすじ&レビュー

【美味しんぼ】6巻のおすすめポイント

・急なファンタジー要素

【美味しんぼ】6巻 各話レビュー

6巻1話【江戸ッ子雑煮】

ニューギンザデパートで、全国のお雑煮を食べる山岡と栗田。
江戸風のお雑煮を食べて知人を思い出した山岡は、知人の家を訪ねる。

知人は火消しの頭をやっている江戸ッ子。
さっそく雑煮を披露してくれることになったが、肝心の材料のかまぼこで満足の行くものが手に入らない。

そこで山岡はかまぼこを自作するが…

6巻2話【卵とフライパン】

料理人をやっている上田だが、上田は料理人を辞めたがっている。
料理が好きなら料理人をやめるのではなく、店を変えればいいとアドバイスをする山岡。
「人に食い物作ってやるなんてアホらしい」と聞く耳を持たない上田。

そんな上田の料理を食べる山岡と栗田。
上田の作るポークソテーは中々の味だが、プレーンオムレツの出来はイマイチ。

山岡「これはオムレツとして失格だ」

山岡は上田の作ったプレーンオムレツと卵を持って、オムレツの専門店に行くが…

6巻3話【春のいぶき】

野菜の取材をしようと京都への出張予定を立てる、山岡と栗田。
そんな中、文化部に謝罪をしながら商品券を渡す女性・日川が訪ねてくる。
事情を聞くと「結婚式を上げる直前に結婚が取りやめになり、各部署に迷惑をかけた」と謝罪に回っている。

後日、山岡と栗田は駅のホームで偶然日川に出会う。
雰囲気の暗い日川と強引に同席する栗田。
日川の違和感に気づいた山岡は、日川を食事に誘うも断られてしまう…

何とか日川を同席させたい栗田は機転を利かせる。

栗田「二人だけだと山岡さんてとても危険になるんです。」

腑に落ちない山岡だが、栗田を危険な目に合わせないように付き合ってくれる日川。

三人で食事に向かうが…

6巻4話【真冬の珍味】

新聞社限定の食のクイズ番組に出場することになった、山岡と栗田。
案の定、やる気を出さない山岡のせいで最下位の東西新聞社。

食通揃いの他の新聞社は、高級料理の問題には颯爽と答えるが、庶民の料理の問題には答えられない。
そんな中、山岡は博識ぶりを発揮する。

そしてカラスミの試食タイムになるが、山岡は余計な一言を言って他の新聞社だけではなく番組の司会者も激高させる。

山岡「大笑いだ。超一流どころか三級品だよ。こんなカラスミを有難がってるんじゃ、食通も聞いてあきれる」

そしてカラスミより安くて美味いものを食べさせる約束をする。

山岡「いいでしょう…では一週間後に」

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6巻5話【辛味の調和】

大原社主の大学の後輩が、息子の縁談について相談に来る。
相手の父親と寿司屋で食事をしたところ、機嫌を損ねて帰ってしまった。

寿司屋での事件ということで、大原社主は山岡と栗田に解決を頼む。
寿司屋に行き、当時の状況を再現してもらう。

それを見た山岡は…

6巻6話【日本のコンソメ】

クリス・ヴォーンの超能力を目の当たりにした、山岡と栗田。
各雑誌と共同で取材を申し込み、ホテルのレストランで食事をすることになる。

コンソメスープを絶賛する他雑誌の編集者達。
そして日本の吸い物を貧乏たらしい飲み物と侮辱する。

山岡「かわいそうに。貧しい吸い物しか飲んだことないんだな。」

山岡は「ちゃんとしたカツオ節と昆布を使った吸い物は、手間も味もコンソメスープを超える」。
それを聞いたクリス・ヴォーンが「カツオ節と昆布を作る過程を見たい」と話す。
だが山岡は「昆布は季節外れでカツオ節は場所が遠すぎるから難しい」という。

だがクリス・ヴォーンは「時間と空間を飛び越えることが出来る」と言って…

6巻7話【牛肉の力】

プロ野球選手の食事を取材する山岡と栗田。
取材の結果をプロ野球のオーナーに伝えようと会食の場に向かうが、その場には海原雄山もいた。

プロ野球選手の食事に対する意識の低さを嘆きながら、宮崎牛のステーキを食べる一同。
だが宮崎牛は美味しくなく、その理由を語る山岡。

海原雄山は「美味しくない理由はそれだけか？」と山岡を煽る。
そして海原雄山は山岡と栗田を牛の飼育場に連れて行くが…

山岡「あっ!!」

6巻8話【究極の作法】

パリ支部局の局長を務めていた時山が帰国の挨拶に文化部にやってくる。
挨拶はそこそこに、谷山部長に悩みを話す時山。
時山の娘はパリ在住時に箸を使ったことを同級生にからかわれて、ナイフとフォークとスプーンしか使わない。
時山の父は典型的な明治の人間で、父は娘を日本の恥とののしり、娘は父を野蛮人と決めつけて板挟みに悩む時山。

そこにルタン社の東京駐在員のエレーヌが現れて、箸の取材をしたいという。
谷村の命令と時山の頼みで、箸の取材に同席することになった山岡、栗田、時山の娘、エレーヌ。

箸の制作現場の取材を終えた山岡達は、引き続きエレーヌの取材に付いていき食事をともにする。

だが食事の場には海原雄山がいて、山岡の作法について苦言を呈する…

山岡「ああっ!!」

まとめ

『美味しんぼ』はエピソードごとに魅力が満載です。
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「食とは、人生そのものだ。」
ただのグルメアニメではない、“人間ドラマ×食の探求”がここにある。

アニメ『美味しんぼ』は、新聞社の記者・山岡士郎と栗田ゆう子が、
“究極のメニュー”をテーマに日本中の食を追い求める名作グルメアニメです。

食材の奥深さ、料理人の矜持、そして“本当に美味しいとは何か”という問い。
登場する料理のひとつひとつに、作り手の想いと文化が込められています。

また、山岡と父・海原雄山との確執や、食を通じた人間関係の再生など、
単なるグルメを超えた“人生の味わい”を感じさせる作品です。

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