【美味しんぼ】を読んだことあるけど、一つ一つのエピソードは忘れちまったという方。
【美味しんぼ】の存在は知ってるけど、読んだことがないという方。
【美味しんぼ】実は恋愛エピソードの方が好きという方。
そんな人たちに向けて!
今回の記事は【美味しんぼ】42巻 全話レビュー「プロポーズ」です。
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【美味しんぼ】ってどんな漫画?
作品情報
作品名 | 美味しんぼ |
作者 | 原作:雁屋哲 作画:花咲アキラ |
巻数 | 既刊111巻 |
ジャンル | 料理 |
掲載誌 | ビッグコミックスピリッツ |
連載期間 | 1983年20号 – |
アニメ | 1988年10月17日 – 1992年3月17日 |
ドラマ | 1994年-1999年 |
映画 | 1996年4月13日 |
※以下ネタバレが有るのでご注意下さい。
【美味しんぼ】42巻 各話レビュー
42巻1話【男子 厨房に入る】
「東西新聞社」に、女権論者の橋田つた子が取材に来た。
取材のテーマは「男性中心の社会の中で女性としての自主性を持って仕事をしているか」。
だが居眠りをしている山岡が原因で、男尊女卑を責められることになる。
意気投合した橋田と文化部の女子社員達は、「岡星」でも昼間の話の続きを展開する。
そして「男が嫌い・男はゴミ・結婚なんかするもんじゃない」と言って酔いつぶれてしまう。
仕方なく橋田を家まで送り届ける山岡と栗田。
だが橋田の家の前には、体格の良い男性が待ちかまえていて…
いつの時代も性別をテーマに争う人間がいる。
生物学的に根本的に違う以上、両者が真の意味で分かり合うことは無いと思う。
エピソード料理
「鮭チャーハン」
42巻2話【札幌風料理】
保険に勧誘される山岡。
保険の営業マンは、栗田の高校時代の同級生・鳥辺みな子だった。
山岡は「結婚の予定がなく、天涯孤独だから保険には入らない」とはっきり断る。
栗田はみな子に結婚の予定を聞いたところ、表情が曇って「二人に彼を紹介したい」という。
みな子の家には、彼氏の多里が暖房も入れずにソファーで足を抱え込んでいた。
二人は結婚の予定だったが、多里の事情で延期になっていた。
多里は作家希望で、作家としてやっていく自信ができたら結婚するつもりだった。
背水の陣を敷こうと勤めていた会社も辞めだが、未だに作家としては芽が出ない。
山岡「ははあ…小説が当たるまでみな子さんに食わてもらおうってえわけだ。文学青年が女を騙す、典型的な手口だね」
そして現在応募中の発表時期が来ても予選通過の知らせすら来ていない。
多里は「作家の夢をきっぱりと諦めて、友人が経営するハワイの日本料理屋で働く」という。
だがみな子には母がいるので一緒にハワイには行けない。
多里は別れるつもりはないが、みな子も仕事がありハワイに行く約束は出来ない。
険悪なムードになったので、場所を変えて食事をすることにした4人だが…
前回に続き結婚を控える男女のエピソード。
エピソード料理
「札幌風料理」
42巻3話【恋とお汁粉〈前編〉】
団社長にプロポーズされた栗田。
プロポーズされたことを三谷夫人と荒川夫人に相談するが、そこに近城と二木が現れて、皆の前で近城が栗田にプロポーズをする。
突然のことで気持ちの整理がつかない栗田。
返事は後日することに。
栗田の心には世界一の鈍感男・山岡が棲み着いていた。
山岡の気持ちをはっきりさせようと夕食に誘う栗田。
だが山岡は「当分忙しい」と誘いを断る。
仕事終わり、山岡が女性と待ち合わせをしているところを目撃する栗田達。
後を付けることに。
山岡は休業日の甘味処に入っていき…
ついに恋愛エピソードへの決着編が始まった。
エピソード料理
「お汁粉」
42巻3話【恋とお汁粉〈後編〉】
前回からの連続エピソード。
お汁粉づくりに協力する山岡を見て、何かを決心した栗田。
団社長と近城を天秤にかける打算的な自分に嫌気が差して、二人に結婚を断ることにしたという。
三谷夫人と荒川夫人は、二人の天秤の先には誰がいるのか問い詰める。
山岡士郎だ。
栗田は「山岡のことを尊敬している。尊敬できない男とは結婚したくない」という。
三谷夫人達は山岡のどこが尊敬できるのか質問する。
栗田「グータラでいいかげんで、団さんや近城さんみたいに社会的に成功する望みはないだめな男だけど、山岡さんは周りの人間を幸福にするわ」
そして「三谷夫人も荒川夫人も、今は結婚して幸せだけれど、結婚できるまでの山岡の協力は無視できない」と指摘する。
そして二人に結婚を断るが、団社長も近城も一歩も引かずに「僕は待っています」と同じ返事を栗田に返す。
団社長も近城も栗田へプロポーズをして断られるが、二人は栗田を諦めない。
一方山岡は、栗田自身が見極めようとしている。
エピソード料理
「タピオカ入りのお汁粉」
42巻4話【愛ある朝食〈1〉】
「究極のメニュー」と「至高のメニュー」の第24弾の対決は、「朝食」に決定する。
和風・洋風・それ以外。
早くも候補がたくさんあり悩む山岡。
そんな中、山岡宛に団社長から電話がかかってくる。
団社長「二人だけで話がある」。
その後、近城からも同様の電話がかかってくる。
夜、団社長から栗田に結婚を申し込んだことを聞いた山岡。
栗田には気になる男性がいるので、心を決められないことも伝えた。
団社長「山岡さん、僕はこうやって正直率直に言った。前にも言ったとおり栗田さんのことは正々堂々としような。」
山岡「わかった。正々堂々とだな。これからその男に会うからさ、正々堂々とやれと伝えておくよ。」
団社長が宣戦布告をしたことに気づかない山岡。
そして近城のもとへ向かう。
近城から栗田に結婚を申し込んだことを聞いた山岡。
そして自分の他に気になる男性がいるから、心を決められないことも伝えた。
団社長からのメッセージを伝える。
山岡「うむ…その男性がな、近城の旦那と正々堂々とやろうってさ。」
そして山岡は「どちらの男性にも味方をしない。中立を保つ」と告げてその場を去る。
翌日、二日酔いの山岡は、団社長と近城が栗田に結婚を申し込んだと聞いたという。
「どちらを選ぶかは迷うだろうけど、中立を守ると約束した以上、どちらかの肩を持つわけにはいかない」と栗田に話す。
結果的に栗田がフラれた感じになってしまう。
落ち込む栗田だが、至高のメニューとの対決の準備で「岡星」へ向かう。
しかし山岡自身もいつもと様子が変わって…
山岡に宣戦布告した団社長と近城の驚き方が草。
最大のライバルは山岡だと間接的に伝えているのに、本人が全く意識してない。
次回へ続く。
42巻4話【愛ある朝食〈2〉】
前回からの連続エピソード。
「究極のメニュー」と「至高のメニュー」の対決が「朝食」と知るおチヨ。
山岡は、高校生ぐらいから唐山陶人の家で過ごすことが増えて、母親の朝食の味を知らないはずだという。
そこでおチヨは山岡の母が作った朝食の味を教えようと「東西新聞社」へ向かう。
だが連日二日酔いの山岡は朝食どころではない。
おチヨは栗田に「何で山岡を介抱しないのか」問いただす。
それを聞いた荒川夫人と三谷夫人は、栗田が二人の男性からプロポーズされたことを話す。
おチヨは栗田がプロポーズをされたのに何もしない山岡の態度はおかしいと言って、尾行することに。
山岡は、バーテンダーの石田が「全日本カクテル選手権」に出す新しいカクテル作りのために、連日バーで協力していた。
バーで改めて、おチヨは栗田の結婚について山岡へ話し始める。
Q・栗田がプロポーズをされたのに、何故何もしないのか?
A・自分は誰とも結婚しないと決めた。そんな自分が栗田さんの結婚をとやかく言う筋合いはない。
Q・どうして誰とも結婚しないと決めたのか
A・両親の結婚生活を見て嫌気が差したから
Q・それならば海原雄山のような暴君にならなければいい
A・父親を反面教師にすればいいというわけではない。結婚生活の禍々しさを感じ取ってしまったから結婚は無理だ
話にならないのでバーを出るおチヨ達。
三谷夫人と荒川夫人は山岡の態度に腹を立てているが、おチヨは山岡の本心を見抜いていた。
おチヨ「自分は結婚しないと心に決めたから、ゆう子ちゃんが誰と結婚しようと文句は言えない。でも士郎さま、つらいんだ。」
「ここで何とかしないと女がすたる」と言って、燃えるおチヨだが…
おチヨの登場で結婚への道のりが加速してきた。
海原一家の事情を知るおチヨの存在は大きい。
42巻4話【愛ある朝食〈3〉】
前回からの連続エピソード。
次の「至高のメニュー」との対決は自分に任せてほしいという栗田。
海原雄山は、山岡の母親の朝食をもとに至高のものを作ってくるはず。
「そんなメニューにマザコンの山岡じゃ勝てっこない」と言い放つ。
山岡の母親への想いを解き放つには、色々な意味で栗田が母親に勝たなくてはならない。
そう決意した栗田。
団社長と近城にもプロポーズの返事はもうじきできるといい「至高のメニュー」との対決当日を迎える。
次回へ続く。
エピソード料理
究極のメニュー
「牛乳・野菜サラダ・コーヒー・紅茶・焼きたてのパンと出来たてのバター・夏みかんのマーマレード・自家製のヨーグルト」
42巻4話【愛ある朝食〈4〉】
前回からの連続エピソード。
「究極のメニュー」の洋食と対照的に、和食を用意した「至高のメニュー」。
水・ご飯・豆腐の味噌汁・焼き海苔・大根のぬか漬け・ほうれん草のおひたし・アジの干物・ゆで卵・梅干し。
一見、普通の朝食のようだが、素材にこだわっており、今では食材を入手することが非常に困難。
「昔だったらありふれた朝食だったが、国土が荒廃した今の日本では、至高の朝食になってしまったことが悲しい」と海原雄山は語る。
対決の結果は「究極のメニュー」に軍配が上がる。
対決後、海原雄山のもとに挨拶に行く栗田。
栗田は海原雄山の妻の料理を盗んだことを告白する。
だが海原雄山は怒っておらず、むしろ妻との思い出を懐かしそうに語る。
それを見て驚く山岡。
海原雄山が自分の母親のことをそんなふうに語るのを初めて聞いたからだ。
だが「バターは妻のものではない」という海原雄山。
バターは栗田のオリジナルで、海原雄山の妻に勝ちたいと用意したものだった。
「何故妻に勝ちたいのか?」と訪ねる海原雄山だが、山岡の手前答えることが出来ない栗田。
それを見て察した海原雄山。
山岡は栗田にパンの焼き方を教わるために、二木と近城の祝勝会を断るのであった。
栗田と海原雄山の関係性が良い。
エピソード料理
至高のメニュー
「水・ご飯・豆腐の味噌汁・焼き海苔・大根のぬか漬け・ほうれん草のおひたし・アジの干物・ゆで卵・梅干し」
42巻5話【無理な注文】
「東西新聞社」に団社長と「週刊タイム」の三河が訪ねてくる。
三河は「週刊タイム」を辞めるといい、理由は「団社長と意見が合わない」から。
夜、団社長は栗田と山岡を食事に誘う。
山岡「今度は俺に結婚申し込むつもりじゃないんだろうなあ」
団社長は「三河が辞めることが精神的な痛手」。
「今回のことで、自分がいかに他人の気持ちが理解できない人間かを思い知らされた」という。
そして三河だけではなく、栗田にも嫌われるんじゃないかと落ち込む。
そこまで気を使うなら、三河が辞めないように一肌脱いでやろうとする山岡。
三河を「岡星」に招待するが…
待遇・仕事内容・人間関係。
この内二つがダメになったら環境を変えることをお勧めします。
エピソード料理
「ホタテ料理」
まとめ
団社長と近城のプロポーズが衝撃的な42巻。
そして団社長との決着がつく42巻。
ますます目が離せない展開になってきた。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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それではまた次の記事でお会いしましょう。
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