【美味しんぼ】107巻 全話レビュー「占い師 山岡士郎」

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こんばんは。

紙媒体・電子書籍の漫画を5300冊以上購入してきた♡漫画の旅人(@igmonostone)です。

【美味しんぼ】を読んだことあるけど一つ一つのエピソードは忘れちまったという方。

【美味しんぼ】の存在は知ってるけど読んだことがないという方。

【美味しんぼ】現実の名店に行ってみたいという方。

今回の記事は【美味しんぼ】107巻 全話レビュー「占い師 山岡士郎」です。

 

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【美味しんぼ】ってどんな漫画？

作品情報

作品名	美味しんぼ
作者	原作：雁屋哲 作画：花咲アキラ
巻数	既刊111巻
ジャンル	料理
掲載誌	ビッグコミックスピリッツ
連載期間	1983年20号 –
アニメ	1988年10月17日 – 1992年3月17日
ドラマ	1994年-1999年
映画	1996年4月13日

※以下ネタバレが有るのでご注意下さい。

【美味しんぼ】107巻 各話レビュー

107巻1話【偉大なる名人・名店 徳岡孝二〈1〉】

ジャズピアニスト・谷川の演奏を楽しむ、山岡・栗田・飛沢・荒川副部長・三谷夫人。

だが谷川はピアニストを引退する。

理由は繊細な演奏が難しくなり、自分で過去の自分を模倣するように演奏するようになったらお終いだから。

後日、「究極のメニュー」の打ち合わせをする一同。

次の「名人・名店編」の取材に谷川を同行することにするが…

107巻1話【偉大なる名人・名店 徳岡孝二〈2〉】

前回からの連続エピソード。

「京都吉兆嵐山本店」に取材に来た一同。

タケノコ料理を食べた一同は驚きを隠せない。

徳岡の料理は「大胆かつ繊細」

そして料理をする時に何を大事に考えているか。

・良い食材を手に入れること

・次にその食材の良さをいかに引き出すかということ

・そして一番大事なのはお客様に満足してもらうこと

芸術の本質に改めて目を開かされた谷川は、徳岡に礼を言って引退を撤回する。

107巻2話【偉大なる名人・名店 寿司金〈1〉】

占い師に扮する山岡士郎。

何故こんな事になってしまったか。

・日本ではスピリチュアルが流行っている

・長く続く経済不況で、日本人が不安な精神状態に陥っている証拠

・スピリチュアルと占いにハマる人は重なっているはず

・そこで占いをする人の悩みを聞けば、現代人の抱えている悩みが分かるはず

以上の理由で副部長命令で占い師になってしまう山岡。

そこに代々和包丁を作っているという男性・川津が尋ねてきて…

107巻2話【偉大なる名人・名店 寿司金〈2〉】

前回からの連続エピソード。

和包丁が売れなくて悩んでいる川津。

名人・秋山の扱う和包丁の凄さを見てもらおうと、東京四谷荒木町の「寿司金」にやって来た一同。

和包丁でイカを5枚切りにする秋山。

包丁の技だけではなく、ウニを海苔抜きで握ることも出来る。

そして切り方の違うコハダを7種類食べた一同。

それを見た川津はある疑問が浮かぶ。

・和包丁を使ったのは最初のイカだけで、他は洋包丁を使っていた

・そして洋包丁でもイカの4枚切りは出来る

・和包丁が洋包丁に勝るところが無くなってしまった

だが山岡は川津に語りだし…

107巻3話【偉大なる名人・名店 美山荘〈1〉】

「名人・名店編」で京都の「美山荘」の取材に京都へ向かう一同。

新幹線の車内で、飛沢の高校時代からの親友・勝野と偶然出会う。

だが三年間音信不通で何をしていたか尋ねるも答えてくれない勝野。

勝野が席を外している間に、勝野のカバンを漁る飛沢。

封のしていない手紙を見つけて中身を読む飛沢。

勝野の手紙は遺書だった。

そこで飛沢は、山岡達に協力をしてもらい、無理やり勝野を「美山荘」へ連れて行くが…

107巻3話【偉大なる名人・名店 美山荘〈2〉】

前回からの連続エピソード。

「人を殺した」と話す勝野。

勝野は9・11のテロ攻撃の時に、そのビルにある銀行に勤めていた。

勝野はその時間にオフィスにいなかったが、婚約者を含む同僚30人以上が犠牲になった。

人生観の崩れた勝野は、テロと戦うことを決めて外国の傭兵組織に入隊する。

そんな中、検問所を警備している時に「停まれ」と警告しても留まらない車があり、テロリストだと思った勝野は銃の引き金を引く。

運転をしていたのは老人で、後部座席には妻と子供が乗っていたが全員死亡が確認される。

老人は「停まれ」という英語を理解していなかった。

翌日、勝野の乗った車は道端に仕掛けられていた爆弾で吹き飛ばされる。

重症を負った勝野以外の5人の仲間は死亡した。

体は治っても心の傷は癒えなかった勝野。

敵意と憎悪と殺戮の渦の中で人間に絶望した勝野は自殺を決意する。

だが「美山荘」の料理を食べると心に「命の風」が吹き込んでくるようだと話す。

勝野の心を生き返らせようと、次々と料理を注文する飛沢だが…

107巻4話【偉大なる名人・名店 重よし〈1〉】

「名人・名店編」を次の取材先「重よし」で一段落にしようと話す山岡達。

そこに荒川副部長の従兄弟・八田弥太郎を紹介される。

八田は雑誌「美味いサライ」の編集長をしており、2ヶ月後の発刊を目指して準備している。

「美味いサライ」は美味しいものを全部さらっていこうと意味を込めた。

だが人によって美味しいものの基準が違うので困っている。

そこで「美味いサライ」としての美味の基準を設定する必要があるが、美味の真髄を摑んでいないと悩んでいる。

山岡は八田を連れて、東京原宿の「重よし」に向かうが…

107巻4話【偉大なる名人・名店 重よし〈2〉】

前回からの連続エピソード。

「重よし」で以下の料理を頂く一同。

・ジャガイモの煮転がし

・ブリ大根

・タケノコの煎りだし

・スッポンのスープ

メニュー自体は珍しいものではないが、全ての料理に工夫が施されていた。

料理の「料」と「理」を「重よし」の料理を通じて学んだ八田。

飛沢は「名人・名店」をまとめたことを海原雄山に報告しに行くが…

107巻5話【偉大なる名人・名店 亀の井別荘〈1〉】

前回からの連続エピソード。

「名人・名店」の件を海原雄山に報告に来た飛沢。

海原雄山は「名人・名店」の選択は良いが、大きな事を忘れていると忠告する。

・店の雰囲気

・食器の選択

・料理の細かな味

・それら全てを統括する人間の存在

海原雄山いわく料理プロデューサー。

それを聞いて笑いが止まらない飛沢。

さっそく「東西新聞社」に戻って、料理プロデューサーの件を山岡達に報告する飛沢。

そして「日本全県味めぐり」大分編でお世話になった、由布院温泉の「亀の井別荘」の中谷健太郎の元へ取材に行くことにするが…

107巻5話【偉大なる名人・名店 亀の井別荘〈2〉】

前回からの連続エピソード。

「亀の井別荘」の歴史。料理に対する姿勢。雰囲気作りを取材する一同。

中谷はオーナーで、料理人や店の人間の協力を得て、料理から店構えから自分の思想を形にする。

そういう人が本当のプロデューサーと語る山岡。

それを聞いて大笑いする飛沢。

海原雄山の「美食倶楽部」は、庭・建物・調度品・食器・全てに渡って海原雄山の感性で作った空間。

料理も中川・進藤・良三が、海原雄山の求める味を作っている。

海原雄山こそ真の料理のプロデューサーと飛沢は話す。

『富士山のふもとに住んでいる人間には富士山は見えない』

そう言って海原雄山・山岡・栗田に勝利宣言する飛沢だった。