なぜ『翠山ポリスギャング』は少年ジャンプで打ち切られたのか

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今日ご紹介する漫画は翠山ポリスギャング

この記事では、甲斐谷忍のデビュー作『翠山ポリスギャング』が、なぜ少年ジャンプという舞台で評価されず、打ち切りに至ったのかを考察する。

単純に「出来が悪かった」「運がなかった」で片づけるのではなく、作品の構造、ジャンルのズレ、そして1994年という連載時代の異常さを踏まえた上で、この作品がどこで噛み合わなかったのかを整理していく。

目次

『翠山ポリスギャング』ってどんな漫画?

舞台は犯罪多発地帯・東京翠山。
そこに配属された新人刑事・遠山銀之介を主人公に、警察とヤクザ、そして生き別れた双子の兄・金之介を軸に物語が展開する。

設定だけを見れば、
・警察×ヤクザ
・生き別れの双子
・裏社会と正義の対比

と、少年漫画的なフックは揃っている。

しかし実際に描かれるのは、痛快な勧善懲悪や成長物語というよりも、軽いコメディ、軽いラブ要素の姿である。

作品情報

作品名翠山ポリスギャング
作者甲斐谷忍
巻数全2巻
ジャンル日常/ラブコメ/双子/警察/ヤクザ
掲載誌週刊少年ジャンプ(1994年8号から28号)

気になった方は、まず試し読みしてみてください👇

なぜ『翠山ポリスギャング』は少年ジャンプで打ち切られたのか

甲斐谷忍という作家の資質を考えると、本作で描こうとしていた方向性自体は、決して間違っていなかったように思える。
ただし、それは当時の『週刊少年ジャンプ』という場所と、あまりにも相性が悪かった。

生き別れの双子という設定。
警察官の弟と、ヤクザとして生きる兄。
その関係性だけを見れば、いかにも少年漫画的な導入に見える。
しかし物語は、バトルや勧善懲悪には収束せず、兄弟関係、三角関係のラブコメ、人情話、警察内部の腐敗と、次々に方向を変えていく。

この「話が散らばっていく感覚」は、読み切りや短期連載なら個性として成立したかもしれない。
だが、当時のジャンプでは“何を軸に読めばいい作品なのか”が掴みにくかった。

のちに『LIAR GAME』『ONE OUTS』で評価される、人間同士のだまし合い・心理の綱引きを描く作風を思えば、甲斐谷忍の本領は「キャラの成長」や「派手な必殺技」ではなく、人間関係の歪みや選択の裏側を描くことにあったのだと分かる。

しかし『翠山ポリスギャング』の連載当時、その強みは武器にならなかった。
むしろ方向性の定まらなさとして受け取られてしまった可能性が高い。

物語後半、打ち切りが見え始めた段階で、銀之介に“鳳凰の爪”という超常的な力が与えられる急展開が起きる。
これはテコ入れだったのか、当初から用意されていた伏線だったのかは分からない。
だが少なくとも、「心理戦」という作者の本領が活かされる前に、物語が終わってしまったことは確かだ。

少年ジャンプ超黄金期。周囲には怪物のような連載陣が並び、“分かりやすい面白さ”を即座に提示できない作品は、容赦なく淘汰されていった。

そう考えると、『翠山ポリスギャング』は打ち切られるべくして打ち切られた作品であり、同時に甲斐谷忍という作家が自分の戦う場所を見つけるための、必要な作品だったとも言える。

まとめ

『翠山ポリスギャング』は、ジャンルが定まらず、キャラクターは生々しく、展開は少年ジャンプ向けとは言えなかった。
だがそれは、後年の甲斐谷忍作品を知った上で読むと、確かに「原点」と呼べる要素でもある。
もしこの作品が、別の雑誌、別の時代で描かれていたら。そう考えずにはいられない一作である。

作品に興味を持った方は、こちらから電子版を確認してみてください。

中の人のあとがき

漫画の旅人

『霊能力者 小田霧響子の嘘』・『ソムリエ』で有名な甲斐谷先生のデビュー作。
翠山ポリスギャング』が連載された1994年の連載作品は以下。
(1994年新年1号時点)
『ジョジョの奇妙な冒険』
『SLAMDUNK』
『DRAGON BALL』
『NINKU -忍空-』
『BØY』
『幽☆遊☆白書』
『ろくでなしBLUES』
『新ジャングルの王者ターちゃん』
『超弩級戦士ジャスティス』
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』
『DNA2』D N A 2
『ダイの大冒険』
『地獄先生ぬ~べ~』
『ミリンダファイト』
『ボンボン坂高校演劇部』
『とっても!ラッキーマン』
『ペナントレースやまだたいちの奇蹟』
『こもれ陽の下で…』
『アウターゾーン』

レジェンドすぎる…
オールスター…
いや代表クラス…
数作品を除いて今でも語れる作品だらけ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が『翠山ポリスギャング』に興味を持つきっかけになれば幸いです。

漫画の旅人

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