『しょうゆさしの食いしん本』はなぜ何も考えずに読めるのか|料理ではなく「気分」を描く食エッセイ漫画

※本ページに記載の内容は、記事作成時または更新時のものです。またPRが含まれています。

今回ご紹介する漫画は『しょうゆさしの食いしん本』(全1巻/スケラッコ)

この記事を読むと、『しょうゆさしの食いしん本』が「料理漫画なのに、なぜ何も考えずに読めてしまうのか」がわかる。
作り方や味の説明ではなく、読んでいるときの気分に焦点を当てて、この作品の居心地の良さを整理していく。

目次

『しょうゆさしの食いしん本』ってどんな漫画?

『しょうゆさしの食いしん本』は、擬人化された「しょうゆさし」が料理を作り、食べ、そのとき感じたことを淡々と言葉にしていく日常料理エッセイ漫画である。

登場する料理はブリトーやおかゆなど、決して特別なごちそうではない。
レシピも細かく説明されない。
感想も過剰に盛り上げられない。

その代わりに描かれているのは、
「なんとなく引っかかった気分」
「うまく言葉にできない違和感」
「好きかどうかもはっきりしない感情」

といった、整理されていない感覚である。

この未整理な状態のまま話が進んでいくことが、本作を“何も考えずに読める漫画”にしている。

こんな人に読んで欲しい

ゆるキャラが好きな人
普段料理を作ることが多い人
気軽に読みたい人

気になった方は、まず試し読みしてみてください👇

何も考えずに読める理由は「判断を迫られない」から

この漫画が読者にとって楽なのは、正解を出すことを求められないからだ。

「この料理は美味しい」
「こう作るべきだ」
「こう感じるのが正しい」

そういった結論が、ほとんど提示されない。

たとえばブリトーの回。
ブリトーは「白いクレープをきちんとたたんだみたいなもの」と表現され、量の割に値段が高く、ちょっとした嗜好品だと語られる。

だから自分で作ってみよう、という流れになるが、そこに「節約になる」「自炊は偉い」といった評価は乗らない。

ただ、「そう感じたから作ってみた」
それだけで話が成立している。

読者は同意してもいいし、しなくてもいい。
否定もしなくていい。
判断を保留したまま読める。

この余白が、思考を止めさせる。

共感しきらなくていい、という距離感

おかゆの回は、この作品の性質をさらにわかりやすくしている。

しょうゆさし先生は、おかゆに対してずっとピンと来ていなかった。
味がなく、ぐずっとしていて、よくわからない食べ物だと感じている。

それでも「美味しいおかゆに出会っていないだけかもしれない」と考え、中華粥を食べ、さらにフィリピンのルーガウに辿り着く。

ここで重要なのは、読者がこの結論に乗らなくても話が壊れないことだ。

おかゆに可能性を見出した作者に対して、自分は「それでも自分は一生おかゆを食べないと思う」と感じた。
そう感じても、この漫画はそれを否定しない。

むしろ、その距離感が許されている。

共感させようとしない。
理解させようともしない。
ただ「そういう人もいる」という状態で置かれる。

だから読む側は、気持ちを寄せなくていい。
置いていかれてもいい。

それが結果的に、読みやすさになる。

料理漫画なのに“感想を強要しない”構造

多くの料理漫画は、
「美味しそう」
「作ってみたい」
「食べたくなる」

という感情をゴールに置く。

しかし『しょうゆさしの食いしん本』は違う。

ゴールが
「納得」でも
「共感」でも
「再現」でもない。

ただ、「ふーん、そういう気分か」で終わってもいい構造になっている。

これは、料理そのものよりも、料理に向き合っているときの気分を描いているからだ。

考えなくていい。
感想を持たなくていい。
評価もしなくていい。

読者はただ通り過ぎればいい。

中の人が『しょうゆさしの食いしん本』で共感した料理

漫画の旅人

食べ物って人それぞれ好みがある。
そんな中、しょうゆさし先生の想いと共感したエピソードをまとめてみた。

Vol.1【ぶらりと、ブリトー!】

しょうゆさし先生いわくブリトーは「白いクレープをきちんとたたんだみたいなもの」

ブリトーは大きさやボリュームの割にお値段が張る、具によっては200円以上。
ちょっとした嗜好品。
しょうゆさし先生も同じことを思っていて、家で作ってみようと思い立つ。

そもそもブリトーって何?

ブリトーはトルティーヤで何かを包んだ料理!
そしてコーントルティーヤで巻いたものはタコス。
小麦粉のトルティーヤで巻いたものをブリトーという。

漫画の旅人

自分も、一時期の毎日の朝食はセブンイレブンのブリトーだった。
贅沢品であるブリトー。
手作りすればいっぱい食べられる。
自分でも作ってみようと思った一品。

Vol.11【エスニック風おかゆ】

しょうゆさし『昔っからおかゆってピンとこない』
しょうゆさし『おかゆはぐずっとして味がないのでいけない』

ただしょうゆさし先生はこう考える。
しょうゆさし『美味しいおかゆに出会えてないだけかもしれない』

そして中華粥を食べてみるが…
しょうゆさし『味が、なかったな…』

しょうゆさし先生いわく、
『とろとろのお米のほんのりとした甘みを感じる、とことん限りなく優しい食べ物…おかゆとはこういうものなのだ』

だけどしょうゆさし先生は、
『味がしっかりめで、ダシが効いた旨味のある、こってりしたおかゆが食べたい』と言って、自分好みのおかゆを探す旅に出る。

そしてフィリピンの「ルーガウ」というおかゆを見つけてアレンジ料理を作る。

漫画の旅人

おかゆに対しての感想が自分とまるで同じだった。
おかゆのイメージって、体調不良で食欲が無い時に食べる、消化に優しい食べ物。
個人的には体調不良のときこそ栄養のある食べ物を食べたい。
味のないベチョベチョのご飯で栄養が取れるとは思えない…
自分はおかゆの可能性を断ったけれども、しょうゆさし先生はおかゆの可能性を信じて旅に出た。
そして理想のおかゆに出会う。
そんなしょうゆさし先生に敬意を払いたい。
だけど自分は、おそらくおかゆを生涯食べることはないと思う。

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『『しょうゆさしの食いしん本』』を気に入った方には、続編『しょうゆさしの食いしん本スペシャル【電子版特典付き】』も刊行されています。
まずは本作を読み切ったうえで、興味があればあわせてチェックしてみてください。

中の人のあとがき

漫画の旅人

各エピソード料理が、高級料理ではなく日常で一度は食べたことがあるおなじみの料理。
ゆるキャラの料理感想なんだけど、料理の本質である「美味しそう」「食べてみたい」という感情を揺さぶる、絵面とはうってかわって本格的な料理漫画。
しょうゆさし先生が奥さん、ビッグフットくんが旦那さんだと解釈したのだけれど、夫婦の仲良さそうな空気感がとてもいい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が『しょうゆさしの食いしん本』に興味を持つきっかけになれば幸いです。

漫画の旅人

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