『動物たち』|日常と非日常のあいだに生まれる、説明できない引っかかり

※本ページに記載の内容は、記事作成時または更新時のものです。またPRが含まれています。

今回ご紹介する漫画は『動物たち』

この漫画は、分かりやすく面白い作品ではない。
癒されるわけでも、感動させに来るわけでもない。
それなのに、読み終えたあとに妙な引っかかりだけが残る。

『動物たち』は、日常の中で誰もが一度は感じたことのある「それ、気にする?」という違和感を、説明も結論もつけずに差し出してくる作品だ。
この記事では、『動物たち』がなぜ人を選ぶのか、そして刺さる人にはなぜ深く刺さるのかを、3つの視点から整理していく。

目次

『動物たち』ってどんな漫画?

『動物』をテーマに『日常』『非日常』を描いた作品。
描かれるのは派手な事件ではなく、日常の中でふと生まれる疑問や違和感、説明しづらい感情の揺れだ。

キャラデザも世界観も絵も全部が個性的。
その代わり、言葉の使い方、絵の違和感、場面の切り取り方によって、読者の思考を一瞬止めるような感覚を生み出している。
読む側に考察を強要しないが、考えずにはいられない――そんな種類の漫画である。

作品名動物たち
作者panpanya
巻数全1巻
ジャンルギャグ・コメディ/日常/動物/不思議系
出版社白泉社
発売日2018年2月1日

こんな人に読んでほしい

・日常のちょっとした疑問が気になる人
・とにかく独特の雰囲気を楽しみたい人
・目が点のキャラデザが好きな人

気になった方は、まず試し読みしてみてください👇

動物たちの不思議な3つの魅力

魅力①どうでもよさそうで、なぜか気になる「疑問の投げ方」

『動物たち』の最大の特徴は、問いの立て方にある。
それは人生を左右するような大きなテーマではない。
むしろ「気にしなくても困らないこと」ばかりだ。

たとえば、「ろくなことがない」という言葉。
良いこと、ためになること、有益なことが起きない状態を指すのだろうが、では「ろくなこと」とは何なのか、と改めて聞かれると答えに詰まる。
作中では、こうした言葉の意味が丁寧に説明されることはない。ただ、その違和感だけが置かれる。

フリスビーはどこで買うのか。
確かに遊んだ記憶はあるのに、購入した記憶はない。
訳あり商品があるなら、訳なし商品とは何なのか。
「あるはずの訳がない」という言葉は、結局何を意味しているのか。

これらの疑問は、答えを求めるためのものではない。
読者に「考えろ」と迫るわけでもない。
ただ、普段なら流してしまう言葉や感覚に、軽くブレーキをかける。

この漫画の疑問は、解決されないままでも成立する。
むしろ、解決されないからこそ印象に残る。
『動物たち』は、日常に紛れ込んだ小さな引っかかりを、そのまま観察させる作品である。

魅力②説明不能なのに成立する、絵だけで笑える可笑しさ

『動物たち』には、説明を読まなくても成立してしまうコマが多い。
というより、説明があったら成立しない笑いがある。

「アッ、アーッ」と叫んでいるのに、表情からは一切のピンチ感が伝わってこない場面。
何が起きているのか分からないのに、なぜか可笑しい構図。
助けられた側が、教えられた通りに“食べ物”を持ってくるが、それがどう考えても困るものである場面。

これらは、ギャグの文法としては不親切だ。
状況説明もオチの補足もない。
それでも笑えてしまうのは、絵そのものが持つ情報量とズレの強さによる。

特に印象的なのは、「この一コマだけ見せられても意味が分からない」という点だ。
普通なら欠点になりそうな要素を、そのまま武器にしている。
読者は理解しようとする前に、先に反応してしまう。

『動物たち』の笑いは、理解よりも直感に近い。
考えてから笑うのではなく、気づいたら笑っている。
この説明不能な可笑しさは、本作ならではの魅力と言える。

魅力③何も起きていないのに、なぜか記憶に残る日常の描き方

『動物たち』では、大きな事件はほとんど起きない。
ドラマチックな展開も、感情を揺さぶる演出も控えめだ。

それでも印象に残るのは、生活の痕跡が丁寧に描かれているからだ。
引っ越しの合間に立ち寄った、今まで入ったことのない店。
もう二度と使われることのないポイントカード。
嬉しくはないが、悪くもない出来事。

こうした場面は、読者自身の記憶と静かに重なる。
「自分にもあったかもしれない」と思わせる余白がある。

また、本作では日常と非日常の境界が曖昧だ。
動物が自然に人間の生活に溶け込み、説明もなく受け入れられている。
その違和感を、物語は特別なものとして扱わない。

キャラクターデザインも印象的だ。
動物は目が点、モブキャラはガスマスクのような顔。
主役と背景の描き込み量の差、わずかに歪んだコマ線。
これらすべてが、独特の空気感を作り出している。

さらに、話と話の合間に挟まる作者の日記や、作中に登場した物や動物の辞書ページ。
読者を物語の外に戻さず、世界観の中に留めようとする意志が感じられる。

『動物たち』は、強く勧めにくい漫画だ。
だが、刺さる人には確実に残る。
何も起きていないはずなのに、なぜか忘れられない。
その感覚こそが、この作品の最大の魅力だ。

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中の人のあとがき

漫画の旅人

『日常』『非日常』の描き方がとても良い。
絵も基本的に主役のキャラクターは同デザイン。
・動物は目が点
・モブキャラはガスマスク顔
キャラより背景の書き込みのほうがスゴイ。
コマの線も微妙に歪んでてそれも独特の雰囲気作りになってる。
話と話の合間に作者の日記がある。
テーマの選び方や文章がうまく引き込まれる。
ページの最後に作中内に出てきた物や動物の辞書もあり、全ページで楽しませようとする作者の創作愛を感じる。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が『動物たち』に興味を持つきっかけになれば幸いです。

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